薬剤戦師オーガマンの「やくいくプロジェクト」とは
株式会社大賀薬局が推進する「やくいくプロジェクト」の活動が、福岡地域で確実に成果を上げています。このプロジェクトは、残薬問題をテーマにした啓発活動で、薬の正しい服用や飲み切りの重要性を子どもたちに伝えることを目的にしています。
残薬問題について
日本では、毎年約1,000億円以上の薬が処方後に飲み残されています。この現象が医療費の増加や医療資源の非効率的な利用につながることが問題視されています。この背景には、薬の適正使用とその啓発の重要性があります。プロジェクトでは、特に子どもたちへの薬育活動が注目を浴びています。抵抗感が強い薬について、楽しみながら知識を学ぶ貴重な機会が提供されているのです。
プロジェクトの活動内容
「やくいくプロジェクト」は、2022年に福岡市近郊にてスタートし、具体的には保育園や幼稚園を訪問して、正しい手洗いやうがいの習慣を子どもたちに教え、薬の飲み切りの大切さを伝えています。コーポレートヒーローの薬剤戦師オーガマンと、薬剤師YouTuberのワディがともに楽しみながら学べるプログラムを実施し、園児たちとの距離を縮めています。
2024年には84園を訪問し、9,712人の園児に啓発活動を行いました。これまでに延べ26,327人の子どもたちに参加してもらい、活動の幅が広がり続けています。
地域への貢献
本プロジェクトは、ただの啓発活動に留まらず、地域社会自体への貢献も果たしています。子どもたちだけでなく、その家族に向けても健康維持のための情報や病気予防のメッセージを発信し、子どもたちが学んだことを家庭に持ち帰ることを促しています。これにより、地域全体での意識向上が目指されています。
コロナ禍における変化
本活動は、2020年2月に始まった新型コロナウイルスの影響も受け、特に子どもたちの健康や笑顔を取り戻すために始まりました。保育園・幼稚園で予定されていた行事が中止になり、子どもたちの見せていた笑顔が失われていく様子に危機感を持った大賀薬局は、直接子どもたちと触れ合うことでその笑顔を取り戻すべく活動を開始しました。
今後の活動目標
今後、本プロジェクトでは2025年に福岡市近郊で70園、鹿児島市近郊で30園の保育園・幼稚園訪問を目指すと共に、小学校訪問を通じて薬剤師の仕事や医療費削減の意義を伝えます。また、家庭でも薬の適切な使用を促していくことで、保護者や高齢者との絆を深め、地域の医療費の抑制を進めていく計画です。
大賀薬局の理念
大賀薬局は「薬を増やすのではなく減らす」という理念を掲げ、地域の医療資源の適正活用を目指しています。このプロジェクトが地域社会に与える影響は大きく、今後も福岡の子どもたちに健康と笑顔を届ける活動を展開していくことを確信しています。地域全体が協力して、未来の医療をより良いものにしていきましょう。
このように、薬剤戦師オーガマンの「やくいくプロジェクト」は、単なる活動にとどまらず、日本全体の医療資源の適正使用へとつながる重要なステップとなっています。