#国際味覚審査機構 #ブリュッセル #優秀味覚賞

2020年度のInternational Taste Institute（国際味覚審査機構）による優秀味覚賞の結果が、ベルギーのブリュッセルで発表されました。今年はCOVID-19の影響を受けながらも、総計1510の製品が美味しさの認定を受け、特に「優秀味覚賞」という称号が授与されています。この賞は、官能評価における総合評定が70％以上の製品のみが受けられる厳しい基準をクリアしたものです。

具体的には、一つ星が430製品、二つ星が755製品、三つ星が325製品の評価を得ています。また、継続的に優れた美味しさを保持している製品には特別なプレステージ賞も授与され、クリスタル味覚賞には35製品、ダイヤモンド味覚賞には16製品が輝かしい成果を収めています。

International Taste Instituteの代表、エリック・ドゥ・スポルベルク氏は、コロナ禍においても食品・飲料品メーカーがプロダクションを続け、消費者たちに美味しい選択肢を提供する重要な役割を果たしていることを強調しました。消費者が美味しさを求めるそのニーズに応えるため、メーカーは日々製品の改善に務めています。

審査員であるミシュラン三つ星レストランの副料理長スタイン・ローラント氏も、目隠し方式の厳密な審査プロセスを通して本当に美味しい製品だけが認定を受けていることを語っています。製品はパッケージやブランド名を示さず、原産国さえも不明な状態で審査されるため、評価が非常に客観的であることが特徴です。

出品製品の中には、ハイネケンのアンドレ・ウォルト氏のように、品質と美味しさの重要性を訴える声も少なくありません。美味しくないと感じた製品は再購入されることがないため、日々の品質への誠実な追求が求められると述べています。このように、優秀味覚賞の認定は製品が高品質であり、美味しさを追求している証拠とされています。

International Taste Instituteは2005年に設立され、ベルギーを拠点とし、世界各国の食品・飲料品の味の評価を専門としている団体です。その審査員には、ヨーロッパの名だたるシェフやソムリエが揃っており、今までに16000点以上の製品が認定されています。新人発掘や製品改善のための提案も行われ、消費者にとって信頼できる味の指標を提供しています。

2020年度の優秀味覚賞は、たとえ困難な状況の中でも、多くのメーカーが消費者の期待に応え、芸術的ともいえる美味しい製品を生み出すために日々努力していることを示す良い例と言えるでしょう。

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