レスター、デクセリアルズとの合弁に向けた株式譲渡契約を締結
株式会社レスターは、デクセリアルズ株式会社と戦略的なパートナーシップを結ぶことを目指し、Dexerials Taiwan Corporation及びDexerials Korea Corporationの株式を取得し、合弁会社化することを決定しました。この合意には、2023年と2024年に発表された一連の適時開示が含まれており、アジア地域におけるビジネスの拡大を図る狙いがあります。この取り組みにより、レスターは自社のデバイス事業におけるケミカル商材のラインカードの充実を図るほか、マーケティング強化にも力を入れています。
合弁事業の背景
この合弁事業の構築は、特に車載とフォトニクス分野における新たなビジネスチャンスを生み出すことを目指しています。レスターはすでに香港においてRestar Dexerials Hong Kong Limitedを合弁会社化し、協業を実施していますが、台湾及び韓国でも同様のモデルを適用し、さらなる市場浸透を図る意図があります。
異動の方法
デクセリアルズは、台湾と韓国における営業・マーケティング機能を新たに設立する完全子会社に承継させる方針です。そして、販売機能を担うDexerials Taiwan CorporationとDexerials Korea Corporationの株式をそれぞれ51%取得し、合弁会社化を実現します。このプロセスは、各国の競争法に基づく関係当局の承認を前提としています。
企業概要
Dexerials Taiwan Corporation
- - 所在地: 台湾・台北市
- - 事業内容: 光学材料及び電子材料に関するビジネス
- - 資本金: 20,000,000 台湾ドル
近年の経営成績は良好であり、2023年3月期の売上高は25,313百万円、営業利益は1,134百万円を記録しました。
Dexerials Korea Corporation
- - 所在地: 韓国・ソウル
- - 事業内容: 光学材料及び電子材料に関連する製品の提供
- - 資本金: 5,000,000,000 韓国ウォン
2023年3月期には販売高20,591百万円、営業利益965百万円を達成しています。
合弁後の展望
合弁会社化した後のDexerials Taiwan CorporationとDexerials Korea Corporationは、それぞれ光学材料及び電子材料の販売を行い、出資比率はレスターが51%を握ることで経営を主導します。これにより、アジア地域での市場競争力を高め、国際的な事業展開に拍車をかけることを目指します。
今後のスケジュールと影響
- - 株式譲渡契約締結日: 2024年9月25日
- - 株式取得実行日: 台湾が2025年1月1日、韓国が2025年1月2日を予定
- - 合弁会社の事業開始予定日: 各社ともに2025年1月1日及び1月2日
今回の合弁事業によるレスターへの2025年3月期通期連結業績への影響は軽微であると見込まれています。連結業績予想に関しては、売上高560,000百万円、営業利益16,000百万円を計上するとしています。これにより、レスターは新たな事業機会を創出し、さらなる成長を期待しています。
レスターとデクセリアルズの提携は、技術力を活かした持続可能なビジネスモデルを目指すものです。各地域での連携を深めながら、グローバルな競争に勝ち抜くための基盤を築いていくことが求められます。