明石市と企業が結ぶ持続可能な未来への第一歩
2023年2月18日、兵庫県明石市と日揮ホールディングス株式会社、レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの4者は、持続可能な航空燃料であるSAF(Sustainable Aviation Fuel)の原料となる廃食用油の資源化を促進するための連携協力協定を締結しました。この取り組みは、地域の廃食用油を有効活用し、脱炭素社会へと一歩前進することを目指しています。
協定の意義
本協定は、明石市が廃食用油の回収を拡大し、SAFを製造することで持続可能な燃料の普及を図ることを目的としています。また、明石市内での取り組みにより、廃食用油の再資源化が進むことから、環境への負担を軽減しつつ地域経済の活性化にも寄与すると期待されています。
協定内容の詳細
この協定は以下の主要な活動を含みます:
1.
廃食用油の回収:明石市内の11ヵ所の拠点と公共施設から廃食用油を収集。
2.
SAFの製造:回収した廃食用油を用いてSAFの製造を行う。
3.
情報発信:再資源化の取り組みに関する情報を広く発信する。
4.
その他必要な活動:本協定を実現するために必要な取り組みの実施。
各社の役割分担
この共同プロジェクトでは、各社が役割を分担し、協力しながら廃食用油の回収からSAFの製造までを行います。具体的には、明石市が市内の家庭や公共施設から廃食用油を回収し、日揮HDがSAFやリサイクルの重要性を発信、レボインターナショナルが収集した廃食用油を製造施設に運搬、SAFFAIRE SKY ENERGYが実際のSAFを製造します。
Fry to Fly Projectと廃食用油の回収
明石市は同日に、家庭や飲食店から発生する廃食用油を原料にしたSAFを使用するプロジェクト「Fry to Fly Project」にも参加しました。このプロジェクトは、身近な廃食用油を利用して航空機が飛ぶ未来を目指すものであり、地域住民やビジネスがその取り組みに参加することで、さらなる環境負荷の軽減が期待されています。
この取り組みを通じて、明石市は年間約40,000リットルの廃食用油をSAFの原料として提供する見込みです。これは、地域の資源を有効活用し、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
SAFとその可能性
SAF(持続可能な航空燃料)は、バイオジェット燃料の一種であり、廃食用油やバイオマスを原料としています。この燃料は航空機やその給油設備の変更なしで利用でき、ライフサイクル全体で約84%のCO2排出削減が可能です。これにより、航空業界の脱炭素化が進められると同時に、地域の食用油の廃棄物から新たな価値を生み出すことにもつながります。
今後の展望
明石市のこのプロジェクトは、2024年12月に完成するSAFFAIRE SKY ENERGYのプラントで国内初のSAF大規模生産を実現し、2025年4月からは主要航空会社に国産SAFの供給を開始する予定です。この取り組みが成功することで、他の地域にも波及効果をもたらし、より広範な環境意識の向上につながることが期待されます。
持続可能な未来を見据えた明石市の挑戦は、地域の資源を最大限に活かしながら、地球環境を守るための大きな一歩となることでしょう。