人的資本経営の影響
2024-07-24 16:11:13

日本生産性本部が示す人的資本測定の最新成果と企業経営への影響

日本生産性本部が発表した人的資本測定の影響



2023年7月23日、日本生産性本部(東京都千代田区)は、「人的資本の測定と開示が企業経営に与える影響」というタイトルの報告書を発表しました。この報告書は、「人的資本経営の測定・開示ワーキンググループ」(WG)が中心となってまとめたもので、企業経営に対する人的資本管理の重要性が強調されています。

近年、多くの企業が無形資産にフォーカスを移し、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すための「人的資本経営」が注目されています。この考え方に基づき、同WGは2023年4月に設立され、以降様々な調査や討議を行ってきました。

調査の背景と目的



本報告書は、日系企業に対するヒアリングとアンケート調査を通じて、人的資本経営の目的や効果、さらには具体的な施策について深掘りすることを目的としています。企業戦略と人的資本の関連性を探るとともに、先進的な取り組みを行っている企業の実態を明らかにしました。

調査結果の要点



報告書では、先進企業の特徴が明らかにされています。主なポイントは以下の通りです:
1. 経営戦略と連動した人的資本経営のストーリー
経営と人的資本の明確な結びつきが見受けられ、戦略的な取り組みが行われています。
2. 経営トップのコミットメント
経営者自身が人材管理に積極的に関与し、組織全体にその姿勢が浸透しています。
3. 現場と人事部門の連携
実務における連携が強化され、人的資本経営の実効性が向上しています。

また、人的資本経営を効果的に進めるための10のポイントが整理されており、各段階(始動・実効・定着)に応じた実践的な提言が含まれています。

2023年3月末の調査結果



本WGは、人的資本情報の開示が義務付けられた直後に2023年3月末決算の東証プライム上場企業を対象に、「有価証券報告書における人的資本開示状況」の調査を実施しました。その結果は同年8月に発表され、今後も継続的に調査を行う予定です。

座談会の実施



報告書には、人的資本経営に積極的に取り組んでいる企業の人事部門幹部と学識者による座談会の内容も盛り込まれています。ここでは、実務的な視点からの意見交換がなされ、人的資本経営の深化に向けた具体的な施策について議論されています。

最後に



日本生産性本部の報告書は、企業が人的資本経営を戦略的に進めるための重要な道標となるでしょう。報告書の詳細は公式ウェブサイトでダウンロード可能です。

このような成果は、企業の持続可能な成長に寄与し、今後さまざまな業界において人的資本がいかに重要であるかを証明するものです。人的資本経営の重要性がますます高まる中、各企業はこの指針を参考にして、より良い人材管理に取り組む必要があります。


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