フリーランス移住意識
2016-08-31 23:44:33
フリーランスの移住意識調査:子供の有無や職種別の心理的距離感について
移住を希望するフリーランスの心理に迫る
株式会社ふろしきやが実施した調査によると、移住を考えるフリーランスの心理には、職種や子供の有無による多様な傾向が見られました。調査対象は首都圏や関西圏、福岡県在住のフリーランス750名で、移住先の選定基準や要求といった要素に着目しています。
職種別の心理的距離感
まず、職種別に見ると、特に「ディレクター・プロデューサー・プランナー・エディター」が都心へのアクセスに強い関心を寄せています。彼らは、自然環境よりも都市での仕事を重要視する傾向があり、都市部で働き続けられることが最優先とされています。
一方で、「カメラマン・フォトグラファー」は比較的都心へのこだわりが弱く、質の高い自然環境や移住先でのビジネスチャンスに重きを置くようでした。これは、彼らが得意とするクリエイティブな作業に自然環境が影響を与えているからだと考えられます。
また「プログラマー・エンジニア」や「デザイナー」にも、都市部回帰の意識は強いものの、職種に応じた柔軟性を持っていることが知られています。
子供の有無による違い
子供の有無により、フリーランスの移住意識も明確に異なることがわかりました。子供がいるフリーランスは、教育環境や医療・福祉施設に対する要求が高く、移住先における地理的な利便性やコミュニティの充実を求める傾向があります。
特に子供の教育環境は、移住先選びにおいて重要な要素の一つです。逆に子供がいない場合、これらの要素への関心は低下し、自分自身の生活スタイルや趣味に対する要求が少ない傾向にあります。このことは、個々のライフスタイルに直接影響するため、移住の意思決定にも大きな要因となります。
現住地域による傾向
現在住んでいる地域によっても要求の傾向は異なります。東京都23区や関西圏では、生活のペースや仕事に対する要求が共通して高い一方で、愛知県や福岡県では異なる傾向が現れました。愛知県在住者は豊かな自然や古い街並みを重視し、名古屋をはじめとしたビジネスチャンスを求める傾向にあります。福岡県に住むフリーランスは、地元の商店街文化や新鮮な食材を求めるなど、地域性が強く感じられます。
考察と今後の展望
調査結果からは、移住を希望するフリーランスの心理的依存が明らかになりました。都市部への依存は依然として強く、働き方が自由であっても心の中では都市部を求める意識が残っていることがわかります。今後、地域創生に取り組む企業や自治体は、この心理的障壁をどのように取り除いていくのかが、ひとつの課題となるでしょう。
地域の発展を目指す株式会社ふろしきやは、この調査を踏まえ、移住希望者が求める心理面に寄り添い、多様な人材の流動化を促進するための取り組みを進めていく予定です。こうしたデータを活用することで、より良いライフスタイル選択ができる環境づくりへの寄与に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ふろしきや
- 住所
- 長野県千曲市大字寂蒔177-1
- 電話番号
-
090-1957-1073