一般社団法人Next Prime Foodが新設
2024年11月、東京都港区において一般社団法人Next Prime Foodが設立されました。代表理事には株式会社UnlocXの田中宏隆氏と、Beyond Next Ventures株式会社の有馬暁澄氏が就任し、三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行をイノベーションパートナーとして迎え、アグリ・フードテック分野における課題解決に挑む新たなプラットフォームをスタートさせます。
Next Prime Foodの設立背景
食と農業を取り巻く環境は厳しいものがあります。高齢化による農業後継者不足や労働力の減少、異常気象の影響、環境問題といった深刻な課題が存在しています。また、食分野でも輸入依存が進み、国際競争力が低下し、フードロスや人口増加に伴う食糧供給への懸念が広がります。Next Prime Foodは、国、企業、学界の専門家が一体となり、これらの問題に取り組むことで新たな成長機会を生み出すことを目指します。
活動内容について
Next Prime Foodは会員企業と共に以下の活動を展開します。
- - 事業共創の推進: 企業同士が協力し合い、共に技術開発から市場導入、さらには海外展開を支援します。
- - オープンイノベーション施設の開発: フードテックを対象としたインキュベーション施設を設け、新しい製品開発や実証実験を加速させます(2025年より展開)。
- - 共創会員組織の設立: 中堅・大手企業、スタートアップ、アカデミアが連携し、事業共創の場を設けます。
共同代表の田中氏は、複雑に絡み合うフードシステムの課題に対し、単独での解決は難しいことを強調し、強力なアセットやネットワークを最大限に活用していく方針を示しました。
有馬氏は、フードテックにおけるスタートアップと大企業の共創が事業成長に欠かせない要素であり、Next Prime Foodがその最適な環境を提供することに意欲を見せました。
第1期会員の募集
Next Prime Foodは現在第1期の会員を募集中です。この会員制度では、フードテック分野のイノベーションに関連するネットワーキングや教育コンテンツへのアクセス、業界リーダーとのコラボレーションの機会が提供されます。
会員種別は、中堅・大手企業向けの企業会員、スタートアップ会員、アカデミア会員の3つに分かれており、それぞれ特有のメリットがあります。特に企業会員には、限られた30社においてスタートアップとの共創を促進するための独自プログラムが用意されています。
今後の活動予定
2025年1月には、事業共創を促進するための分科会を設立し、クローズドマッチングイベントやセミナーを定期的に開催予定です。また、説明会も開かれ、参加希望者の予約が受け付けられています。
Next Prime Foodは未来のフードテックの発展を共にサポートするプロボノメンバーも募集しています。専門性や経験を生かし、食産業の未来を共創する仲間を歓迎します。
詳しいお問い合わせは、公式ウェブサイトまたはEメールにて行えます。
私たちの活動は、食の未来を作り上げます。未来のフードテックに興味のある皆様の参加をお待ちしております。