S2W、インターポールとの新たなパートナーシップ
2023年10月27日、ダークウェブを対象としたビッグデータ分析を専門とする韓国の企業S2W(代表:徐尚徳、ソ・サンドク)は、国際刑事警察機構(ICPO)が主導する「Gatewayプロジェクト」のパートナーに選定されたことを発表しました。これは韓国企業として初めての選定であり、同時に世界で12社目のAI関連企業としての名誉を手にしました。
「Gatewayプロジェクト」は、官民協力の一環として、民間企業が持つデータと技術力を国際的な法執行ネットワークに結びつけ、各国の捜査機関に「行動可能なインテリジェンス」を提供することを目指しています。これにより、サイバー犯罪に対する迅速かつ効果的な対応が可能となるのです。
S2Wは、すでにインターポールの「Cyber Fusion Centre」で提供される情報の分析と加工に貢献しており、その成果は全196の加盟国の捜査機関に共有されます。これにより、各国の捜査機関は多角的に脅威状況を把握し、サイバー犯罪への対策が迅速化されます。
S2Wは、2020年よりインターポールサイバー犯罪局との協力体制を築き、特に国際ランサムウェア組織に対する摘発活動において顕著な成果を上げてきました。また、複数の国際会議にも参加し、国際的な安全保障の強化に努めています。今回のパートナーシップは、こうした長期的な協力関係の成果として期待されています。
インターポール・サイバー犯罪局の局長、ニール・ジェットン氏は、「S2Wの専門的な能力と技術が国際的なサイバー犯罪対策の強化に貢献することを期待しています」と語り、参画を歓迎しました。
一方、S2Wの徐尚徳代表は、「インターポールへの参加が我が社のビッグデータ分析技術の国際的な評価を高めることに感謝し、今後も政府機関や国際機関との協力を強化し、サイバー攻撃への実効的な対応を図る所存です」と意気込みを語りました。
S2Wについて
S2Wは2018年に設立されたダークウェブビッグデータ分析の専門企業で、2023年には世界経済フォーラムの「最も有望なテクノロジーパイオニア100社」の一つにも選ばれています。インターポールのパートナー企業としての活動を通じて、国際的な安全保障強化への貢献を続けているのです。
同社は、公共機関をはじめ、さまざまな施設に対してサイバー犯罪捜査に特化したビッグデータプラットフォームや脅威インテリジェンスプラットフォームなどを提供し、その技術力が高く評価されています。特に、サイバー攻撃を未然に防ぐための技術協力に力を入れています。
まとめ
S2Wの国際的な舞台での活動は、韓国のAI企業の競争力を示すものであり、今後も継続的に国際的な怖…やサイバー犯罪に対する戦略的アプローチを展開していくことが期待されています。