地方公共交通の利便性を変える「タクジット」
株式会社電脳交通(本社:徳島県徳島市、代表取締役社長:近藤 洋祐)は、新たな公共交通サービス「タクジット」を2024年12月1日に開始します。このサービスは、列車が到着した後に、そのままタクシーを事前に手配できる新しいシステムであり、特に地方都市の交通問題を解消することを目指しています。
地方都市の交通課題
日本の地方都市には、「交通空白地帯」と呼ばれる地域が数多く存在しています。国土交通省の調査によると、これらの地域では公共交通機関が不十分で、訪れる人々がスムーズに移動することが難しいという現状があります。特に駅に到着した際、タクシー乗り場に車が一台もいない場合もあり、観光客やビジネス客にとっては大きな問題となります。
また、タクシー業界自体の高齢化が進む中で、ドライバー不足が顕著になっており、これも地方都市の交通問題を深刻化させています。さらに、スマホ向けの配車アプリの普及が遅れていることも、タクシー確保のハードルを上げている要因として挙げられます。
「タクジット」の特徴
「タクジット」は、鉄道などの一次交通からタクシーへの円滑な乗り換えをサポートするWebフォームサービスです。列車内で二次元コードを読み込むことで、タクシー手配のフォームが自動的に表示される仕組みで、必要な情報を入力するだけで、電脳交通の配車システム「DS」を通じてタクシーを予約することができます。この利便性は、公共交通の利用促進に寄与すると期待されています。
実証実験の結果
実は、2024年6月24日から四国旅客鉄道株式会社との連携で実施していた実証実験でも、多くの利用者から好評を博しました。特に「事前にタクシーを確保できる安心感」は、ビジネス客や観光客にとって大きな魅力となっており、タクジットの完全な導入が待たれています。
この結果を踏まえ、サービスの改良や多言語対応、さらには飛行機や船などの他の一次交通との連携も今後考慮されており、地域交通全体の課題を解決するための一助となることが期待されています。
さいごに
電脳交通は、公共交通の利便性向上を目指し、今後も新しいサービスを展開していくことで、地方の交通環境をより良いものへと進化させていきます。「タクジット」を活用し、今後の公共交通がより快適で利用しやすいものとなることを願っています。