鳥取の海を学ぶワークショップで子どもたちが地域文化を体験

鳥取の海を学ぶワークショップの概要

一般社団法人「海と日本プロジェクト in とっとり」は、2025年11月26日と28日に鳥取市立浜村小学校の5年生を対象に、「貝殻節物語～消えた鳥取のホタテを追え！」というワークショップを開催しました。これは、地域の文化を理解し、次世代へと受け継ぐための大切な教育の場として設けられました。

ワークショップの目的

このイベントの目的は、ホタテ漁をきっかけに生まれた「貝殻節」という民謡や、その文化的背景を学ぶことです。参加者は、実際にホタテ貝の形をしたお菓子「貝がらもなか」を作りながら、昔の漁師たちの思いや地域の文化に触れました。イベントは、地域と海のつながりを再確認する機会でもありました。

様々な体験を通じて学ぶ

まず、参加者は「貝殻節」の歌や踊りを学びます。この民謡は、かつて盛んなホタテ漁と共に地域の活性化を目的に作られたものです。実際に「貝がらもなか」を作ることによって、地元の名産品に対する理解を深め、絆を感じる経験をしました。子どもたちはその味を楽しみながら、貴重な地域文化を体感しました。

次に、現代の漁業についても体験しました。昔は手漕ぎ船で漁をしていた漁師たちが如何に命がけで仕事をこなしていたのかを知り、現代では機械の導入があるとはいえ、漁師の努力が何ら変わらないことに深い感銘を受けました。漁業の過酷さと信念を学ぶことで、海の自然環境と向き合う漁師の姿勢を理解することができました。

発表を通じた学びの共有

ワークショップの最後には、班ごとに学んだ内容をポスターにまとめて発表する時間が設けられました。子どもたちは地元の浜村温泉の歴史や文化、伝統の意義について報告し、貝殻節や貝がらもなかを通して学んだことを共有しました。また、環境保護について意見を出し合い、次世代へ伝統文化を如何に引き継いでいくかについても考える機会となりました。