生成AI時代を生き抜く！ProTechOne 2025が開く新たなキャリアの扉

2025年6月14日、株式会社PE-BANK主催のオンラインイベント「ProTechOne 2025」が開催されました。本イベントは、全国のITエンジニアを対象にしたキャリア構築のための知見を広める場として、今年で11回目を迎えました。参加者は、著名な講演者や人気IT系YouTuberによるディスカッションを通じて、興味深い情報や視点を得ることができました。

2025年の開催テーマ

IT業界は急速に進化しており、生成AI技術の発展はエンジニアの働き方に大きな影響を与えています。ProTechOne 2025では、これからのエンジニアがどのようにスキルを磨き、自身のキャリアを設計していくべきかがテーマに掲げられました。PE-BANKは、ITフリーランス支援の専門エージェントとして、未来の自分を育成するための「ベストプラクティス」を提示しました。

髙田幹也の開会の挨拶

イベントの冒頭では、PE-BANKの代表取締役である髙田氏が挨拶を行いました。髙田氏は、同社のキャリア支援における役割や、透明性のある契約体制について語りました。髙田氏の話の中で、年々進化し続ける本イベントが、エンジニア同士の学び合いの場であることと、参加者たちが「未来の自分をつくる1日」を過ごせるよう願う姿勢が強調されました。

フリーランス・正社員・起業のキャリア選択を考えるディスカッション

続いて行われたパネルディスカッションは、「フリーランス×正社員×起業」といったキャリア選択の未来を探るものです。登壇者には、堀口セイト氏、丹野大暉氏、酒井潤氏が名を連ねました。彼らの意見から、「自由さと安定は対立概念ではなく、共存できる新しい時代が到来している」という視点が示されました。日本とアメリカの労働環境や、副業についての考え方も議論され、参加者には自らのリスクを理解し、自律したキャリア設計が求められることが強調されました。

AIのミライを語る対談：中島聡氏と安野貴博氏

元Microsoftの伝説的エンジニアである中島聡氏とAIエンジニアの安野貴博氏による対談では、AIによる個人の生産性向上の未来が語られました。中島氏は自身のプロジェクト「AI専用言語の開発」を紹介し、AIを“ジュニアエンジニア”として活用するアイデアを示しました。対話を通じて、個人が持つ創造性を最大限に引き出し、スモールチームでも世界と戦える可能性について議論が深まりました。

AI時代のエンジニアに求められるスキルとは？

次に、Shin氏と池田朋弘氏が登壇したディスカッションでは、AIや自動化による働き方の変化がテーマとなりました。AIを活用するためには、「指示設計力」や「マネジメント力」が重要であるとされ、従来の「開発力」から「活用力」へのシフトが強調されました。また、コミュニケーション能力の重要性が再確認され、エンジニアリングにおける人間らしさが求められる時代が到来していることが分かりました。

サイバー防御の新たな視点を提示

次に、西尾素己氏による講演が行われ、「能動的サイバー防御（ACD）法案」が詳しく説明されました。従来の防御手段が通用しない現状を踏まえ、攻撃インフラのサービス化による新たな危機について解説が進められました。

IT系YouTuberの視点から探る未来の自分への投資

最後に、人気IT系YouTuberたちが集まり、個人の成長に必要な習慣や思考法についてディスカッションが行われました。彼らの共通見解は「アウトプットの重要性」であり、SNSや動画プラットフォームを使った情報発信が学びや社会的信用、仕事の獲得へとつながっていることが例示されました。AI時代における「人間力」や「責任力」、さらには「共感力」の必要性も浮き彫りとなりました。

ProTechOneとは

ProTechOneはITエンジニアが業界動向を学び合うイベントです。2014年に始まり、2022年からはすべてのITエンジニアを対象にしたフォーラムへと進化しています。今後もITエンジニアが専門性を高め、長く活躍できるための支援を行い続けていく予定です。今回の「ProTechOne 2025」は、エンジニアの未来を見据えた重要な一歩となりました。