GHOVC、1号ファンド設立
2022-11-30 06:00:01

Global Hands-On VC、50億円規模の1号ファンドを設立―日本の技術系スタートアップの海外進出支援に注力

Global Hands-On VC、50億円規模の1号ファンドで日本の技術系スタートアップを支援



日本の技術系スタートアップの海外進出支援を目的としたベンチャーキャピタル、株式会社Global Hands-On VC(GHOVC)が、約50億円規模(最大150億円まで増額可能性あり)の1号ファンド「GHOVC Fund I 投資事業有限責任組合」を設立しました。

GHOVCは、日本人2名とアメリカ人3名、計5名のパートナーから構成される、異色のベンチャーキャピタルです。メンバーは、シリコンバレーでのVC設立や経営経験者、グローバル企業での開発・経営経験者など、多様なバックグラウンドを持つ精鋭たちです。

日本発ユニコーン増加に向けた戦略



日本市場のみをターゲットとしたビジネスモデルでは、世界的な規模での成功、すなわちユニコーン企業への成長が難しい現状があります。GHOVCは、この課題を克服するため、日本の技術系スタートアップに対し、資金提供に加え、海外進出における課題解決を支援します。具体的には、人材採用、Product Market Fitの追求、海外VC/CVCからの資金調達などをハンズオンでサポートすることで、投資先企業のグローバル展開を強力に推進します。

投資対象とファンド概要



GHOVC Fund Iは、Mobility、Industry 4.0、DX、Preventive Healthといった成長分野において、技術力を強みとするアーリーステージのスタートアップを主な投資対象としています。ファンドの運用期間は2022年10月から12年間です。

パートナーの経歴と専門性



GHOVCのパートナー陣は、それぞれが豊富な経験と専門性を持ち合わせています。安永謙氏は、総合商社を経てシリコンバレーでVCを共同創業した経験を持つ人物で、現在は日本ベンチャーキャピタル協会グローバル部会長も務めています。Shri Dodani氏はシリコンバレーのシリアルアントレプレナーであり、複数の企業を設立し、IPOや買収によるExit実績を多数保有しています。Allen Miner氏はOracle Japan創業メンバーであり、Salesforce JapanやMarketo Japanの設立にも携わった実績を持ちます。及川卓也氏はソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし、外資系IT企業や日系スタートアップで研究開発や製品開発に従事してきた経験があります。Richard Dasher博士は、スタンフォード大学特任教授であり、日米両国の技術経営研究に深い関与をしています。

海外VCからの期待とLPのコメント



シリコンバレーの著名VCであるCelesta CapitalのNic Brathwaite氏からは、GHOVCのチームとエコシステムへの期待が表明されています。また、双日株式会社の中尾泰久執行役員とSOMPO Light Vortex株式会社の上原高志執行役員は、それぞれアンカー投資家としてLP出資を行いました。双日はグローバルネットワークを活用したサポート、SOMPO Light Vortexは人材開拓や新事業開発へのシナジー効果を期待しています。

まとめ



GHOVCの設立と1号ファンドの組成は、日本の技術系スタートアップの国際競争力強化に大きく貢献するでしょう。そのハンズオンな支援体制と、グローバルなネットワークを駆使した戦略は、多くのスタートアップにとって強力な後押しとなるに違いありません。今後、GHOVCが支援するスタートアップの活躍に期待しましょう。

会社情報

会社名
株式会社Global Hands-On VC
住所
東京都渋谷区恵比寿1-19-19恵比寿ビジネスタワー12F
電話番号
050-1751-2316

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