「木のIZANAI工法」とは
福祉施設の設計に革新をもたらす新たな工法が、京都市伏見区にオープンしたショールーム「SUMIZOME DE MARU」で発表されています。この工法「木のIZANAI工法」は、国産木材CLT(Cross Laminated Timber)を活用し、障がい者や高齢者に配慮した施設を提供します。木の持つ温かみを感じられる環境で、持続可能な社会の実現を目指しています。
木の香りに包まれる空間
出丸に位置するショールームは、京阪本線の墨染駅から徒歩圏内にあり、訪れる人を木の香りで迎え入れます。ここでは、CLTを利用した実寸大の住居空間が再現されており、見学者はその温かい雰囲気を実際に体験できます。木のIZANAI工法は、遮熱性や耐火性、耐震性に優れ、効率的な工期とコストで建築可能とされています。
多様なパターンモデル
「木のIZANAI工法」は、TYPE1とTYPE2の2種類のパターンモデルを提供しています。TYPE1は障がい者向けの6人ユニットが2階建のグループホームで、延べ床面積341平米。一方、TYPE2は高齢者向けで、9人ユニットが2階建の同じくグループホームで延べ床面積476平米となっています。これらは、すでに複数の社会福祉法人によって実際に建設されています。
計画の詳細を視覚的に理解
ショールームでは、工法の特長や従来の福祉施設との違いを分かりやすく解説するために、分解模型や構造模型が展示されています。これにより、来場者は工期や予算についての疑問を解消しやすくなっています。また、映像解説と詳細資料を通して、木のIZANAI工法がどのように機能しているのかを深く理解できるようになっています。
豊富な動画コンテンツ
ショールームは4つのエリアに分かれており、それぞれ異なるテーマで展示されています。訪れたお客様にはiPadが貸与され、QRコードを読み取ることで自由に動画コンテンツを視聴可能です。これらの動画では、木のIZANAI工法の安全性、合理性、さらには福祉施設全体の挑戦と進化について触れられています。
クリーンで安全な設計
「木のIZANAI工法」は、ユニバーサルデザインに基づいた平面計画を採用しており、住民が安心して生活できる空間を創出しています。共同生活を促すために食堂を中心に設計され、視覚的な死角を排除し、適正な施設規模を確保。さらに、感染症対策としての空気清浄機や手洗器の設置、災害・防犯対策も施されています。
このように、「木のIZANAI工法」は従来の福祉施設に新しい価値を提供し、これからの社会に貢献することを目指しています。興味のある方は、ぜひ「SUMIZOME DE MARU」に足を運び、その目で未来の福祉施設を体感してみてはいかがでしょうか。
公式ホームページ
詳細については、
「木のIZANAI工法」公式ホームページをご覧ください。