2025年に開催予定の東京世界陸上の代表選考レースとして、JMCシリーズⅣが注目を集めています。このシリーズは、選手の強化と日本のマラソン全体の活性化を目指して、2021年に設立された「ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ」です。
どのようにこのJMCシリーズが構成されているかというと、2年間を「シリーズ」とし、それぞれの年度で得た成績を基に選手同士を競わせる仕組みになっています。安定したパフォーマンスを持続した選手がシリーズのチャンピオンに輝くことが求められます。
2024年12月1日に終了した福岡国際マラソンと防府読売マラソンの結果を受けて、現時点でのポイントランキングが発表されました。男子部門では福岡国際で2位に入った西山雄介(トヨタ自動車)が首位に立ち、これに続くのが吉田洸也(GMOインターネットグループ)で、彼は福岡国際での驚異的なタイム、日本歴代3位の2時間5分16秒での優勝を果たしました。そして3位には、JMCシリーズⅡのチャンピオンであり、ブダペスト2023世界選手権日本代表の其田健也(JR東日本)が続いています。
女子部門では、防府読売マラソンで効果的なパフォーマンスを見せた松下菜摘(天満屋)がランキング1位。彼女もまた、JMCシリーズ対象の大会で3大会全てにエントリーしており、その成果が評価されています。3位の小林香菜(大塚製薬)は同大会において自己ベストを大幅に更新し、大会新記録をマークしました。
このJMCシリーズⅣは、2023年4月からスタートし、2025年3月まで選手たちは熾烈な戦いを繰り広げます。シリーズチャンピオンには賞金600万円が授与され、さらにそのチャンピオンは東京2025世界陸上の日本代表として名を連ねる権利も得ます。ただし、参加資格を得るためには、東京2025世界陸上期間内に所定の参加標準記録をクリアすることが必要です。このため、選手たちは必死でトレーニングを積んでいます。
次に控える大会には、男子では別府大分毎日マラソン、女子では大阪国際女子マラソンが予定されており、これからのランキング変動にも目が離せません。また、各大会はさらなる高みを目指す選手たちにとって重要な戦いの場となるでしょう。今回のシリーズⅣは『東京世界陸上への挑戦』として、ファンの応援を集めながら進展しております。
各選手の最新パフォーマンスやランキング詳細は、JMCシリーズ特設サイトにて随時更新中です。是非チェックして、お気に入りの選手たちを応援してください!