アジア太平洋地域のデジタルインフラ企業、サンジャイ・ゴエル氏をCEOに任命

FLOWデジタル・インフラストラクチャー新CEO就任

2025年4月22日、シンガポール。デジタルインフラの分野で活躍するFLOWデジタル・インフラストラクチャーが、同社の新たな最高経営責任者（CEO）にサンジャイ・ゴエル氏を任命したことを発表しました。ゴエル氏は、より成長を目指すFLOWのさらなる進展を指揮する重要な役割を担います。この新しいリーダーシップ体制により、FLOWはアジア太平洋地域でデータセンターの開発や運営能力を一層強化する狙いがあります。

FLOWの成長とゴエル氏のビジョン

同社は2021年に設立以降、すでにアジア太平洋地域に6つのデータセンターを展開し、170メガワット以上のITキャパシティの確保を計画しています。ゴエル氏は、「この時期に参加できて非常に嬉しい。デジタル化を進めるためのダイナミックで献身的なチームを率いて、さらにビジネスを加速させていきます」と語ります。

また、ゴエル氏は「アジア太平洋地域ではデータセンターの需要が供給をはるかに上回る状況が続くと予想されています。これはFLOWにとって大きなチャンスです」とし、企業の目標を高めています。データセンターをハイパースケーラーなプラットフォームとして発展させ、様々な顧客に信頼性の高い革新的なソリューションを提供することを強調しています。

PAGの支援と新しい人材

FLOWの親会社であるPAGからの支援も、今後の成長において非常に重要です。PAGはアジア太平洋地域での不動産投資的確な戦略を引き続き支援し、FLOWの成長を後押しします。PAGからは、同社のリアル・アセット部門共同責任者であるファイ・リ氏もコメントを寄せ、「サンジャイを迎えることができて嬉しい。彼にとっては理想的なリーダーシップの役割であると思います」と期待を寄せます。

さらに、FLOWのリーダーシップチームは他の幹部人事も発表しました。アンドリュー・オン氏が最高商業責任者、オンノ・リーガースブルク氏が最高事業運営責任者にそれぞれ任命され、即時にその役割を果たすことになります。

新たな挑戦と成長に向けて

アンドリュー・オン氏は、22年以上に亘るデータセンター業界での経験を持ち、営業戦略の推進や顧客企業とのリレーションシップの構築に貢献してきました。彼はFLOWで、顧客とのエンゲージメントにおいてコマーシャルチームを率いることになります。一方、リーガースブルク氏は、米国のアメリカン・タワーでは、上級事業コンサルタントとして活躍しており、これまでの経歴を活かして新たな成長機会を模索することになります。

新体制のもとで、FLOWは今後、業界をリードする設計とエンジニアリング能力を追求し、迅速な市場投入を実現していく考えです。また、エンタープライズとハイパースケーラーを問わず、多様な顧客を巻き込み、価値を提供していくことに力を入れる方針です。