泉佐野・食用こおろぎ
2023-01-19 12:30:01

大阪・泉佐野で障がい者が育てる『食用こおろぎ』が居酒屋に登場!

大阪・泉佐野で誕生した新たな食文化、食用こおろぎ



穏やかな風が吹く大阪・泉佐野市で、障がいのある方々が育てる食用こおろぎの取り組みが注目を集めています。株式会社HEMが運営する就労継続支援B型事業所でこおろぎの飼育が始まったのは2022年3月のこと。彼らはこおろぎの飼育と管理を通じて、利用者が生き生きと働ける環境を整えています。

障がい者支援とこおろぎ飼育のシナジー



就労継続支援B型事業所とは、障がいを抱える方々に就労能力を高めるための支援を行う施設です。この事業所では、知的障がいや精神障がいを持つ方々がこおろぎの飼育や商品化を手がけています。これにより、彼らが得意とする分野での能力を活かし、楽しみながら仕事ができるように支援されています。

障がい者の方々は昆虫と触れ合うことに抵抗がない場合も多く、実際にこれまでに6名の利用者がこおろぎの飼育に携わっており、日々の餌やりや清掃作業などを行っています。こおろぎを通じて、社会の一員としての役割を見出すことができる点は、彼らにとって大きな喜びとなっています。

食用こおろぎが持つ可能性



近年、食用昆虫の注目が高まる中、こおろぎは日本の食料自給率を向上させる手段として期待されています。こおろぎは廃棄物を餌にして育つため、飼育コストを抑えつつ、環境負荷の軽減も実現可能です。さらに、こおろぎが必要とする水の量は牛に比べて驚くほど少なく、資源を効率的に利用できる食品でもあります。

例えば、100gの牛肉を生産するためには22000リットルの水を要しますが、こおろぎはわずか4リットルで済むため、これらの点からも持続可能な食材とされています。このような背景から、こおろぎはSDGsの理念にも適合した新たな蛋白源となるでしょう。

スペシャリティこおろぎの特徴



岸佐野市にある「こおろぎ牧場」では、食用こおろぎの販売が行われています。そこでは農家の廃棄物を餌にして育てる新たなビジネスモデルを構築しています。さらに、こおろぎは与える餌によって味が大きく変わるため、様々な風味のこおろぎを楽しむことができます。米ぬかや季節の野菜を食べさせることで、個性豊かなこおろぎを育てることができ、消費者の好みに応じた選択肢を提供しています。

居酒屋「いろり」で今春より提供開始



株式会社HEMが育てた食用こおろぎは、大阪・泉佐野市の居酒屋「いろり」にて新メニューとして提供されることが決まりました。この居酒屋ではもともと様々な珍しい食材が楽しめることでも知られていますが、こおろぎもその一員として新しい味の体験を提供します。

お店に訪れれば、すぐにこおろぎ料理を楽しむことができ、今後はECサイト「こおろぎ牧場」でも販売が予定されています。興味を持った方々には、居酒屋「いろり」でこおろぎの美味しさをまず体験してみることをお勧めします。

未来への展望



株式会社HEMの代表は、障がい者支援事業が多様な業界での選択肢として機能することを望み、食用こおろぎの販売を通じて福祉についての理解を深めてほしいと語ります。これからも障がい者の雇用創出と、こおろぎを主とした新しい食文化を形成し続けていくことでしょう。私たちもこの取り組みを応援したいと思います。

こおろぎ牧場は通常の食材とは異なる新たな可能性を秘めています。ぜひその目で実際の取り組みを確認し、こおろぎを味わってみてください。

会社情報

会社名
株式会社HEM
住所
大阪府泉佐野市下瓦屋211-1
電話番号
072-424-7014

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