レブコムがインプレックスと業務提携し営業のDX推進を加速
株式会社RevComm(レブコム)は、営業コンサルティングとアウトソーシングを手がけるインプレックスアンドカンパニー株式会社との間で、戦略的業務提携契約を締結しました。この提携の目的は、営業領域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、企業の事業成長を支援することです。
提携の背景にある課題
昨今、多くの企業が営業活動にAIを取り入れています。しかし、導入後も活用が進まないケースが多く見受けられます。営業の現場では、実際に営業担当者が顧客と接する時間は全体の約28.5%にとどまり、残りの71.6%は事前準備や記録、報告に費やされています。これにより、営業活動はブラックボックス化し、コミュニケーションの質が低下する一因となっています。
さらに、マネージャー層は報告書の作成や内部調整に追われ、チームメンバーへのコーチングに充てる時間が極めて少ないという現実があります。このような状況が、組織全体の生産性向上の妨げとなっているのです。
提携による新たな取り組み
本提携では、AIを駆使して営業組織の役割を見直し、「顧客コミュニケーションに集中する」ことを目指しています。具体的には、RevCommの電話解析AI「MiiTel Phone」や、Web会議解析AI「MiiTel Meetings」、対面会話解析AI「MiiTel RecPod」を通じ、営業の非コア業務を大幅に効率化・自動化する方針です。これにより、営業担当者は顧客とのコミュニケーションにより多くの時間を割けるようになります。
特に、MiiTelは音声解析技術を利用し、営業プロセスの透明性を高める機能を提供します。これにより、個々の営業担当者が自身の活動を理解し、効果的なフィードバックを受けることでスキルアップが促進されるでしょう。
マネジメント業務の効率化
インプレックスアンドカンパニーは、マネージャーに対して営業活動の報告や同行、フィードバックを行うアウトソーシングサービスを提供します。このサービスにより、マネージャーは内部調整やレポート作成から解放され、本来の役割であるメンバーコーチングや戦略策定に専念できるようになります。
未来の営業を見据えたビジョン
この業務提携により、RevCommとインプレックスアンドカンパニーは、営業活動の属人化を解消し、データに基づく効率的な営業を実現することを目指しています。双方の強みを活かし、企業の営業組織改革をサポートし、生産性向上に貢献するよう努めていきます。
各社の代表からのコメント
インプレックスアンドカンパニーの取締役副社長矢野氏は、提携による相乗効果に期待を寄せています。彼は「この提携により営業組織全体の生産性が向上することを確信している」と述べました。一方、RevCommの代表取締役会田氏は、600社以上の営業ノウハウとAI技術の融合が営業の科学的成果に寄与することを強調し、提携の重要性を語りました。
結論
AI技術の発展と共に変化する営業環境において、RevCommとインプレックスアンドカンパニーは、企業の持続的成長に向けた新しい営業の形を提案し続けます。データに根ざした活動により、日本の営業組織の生産性向上を目指すこの提携に大いに期待が寄せられます。