大竹しのぶ主演の舞台がテレビに登場
2024年5月25日、CS衛星劇場にて大竹しのぶ主演の音楽評伝劇「太鼓たたいて笛ふいて」がテレビ初放送されます。この作品は2002年の初演以来、5度の上演歴を持つ名作で、作家・林芙美子の戦中・戦後の人生を描いた感動的な物語です。
作の背景と魅力
「太鼓たたいて笛ふいて」は、名作を多く残した林芙美子によるもので、放浪記や浮雲といった作品に加え、戦争という厳しい時代における人々の姿を映し出しています。演出には栗山民也が手掛け、初演時に大竹しのぶは第10回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞しました。2024年には新たなキャストが加わり、舞台が新たな息吹を吹き込まれます。
2023年には生誕120年を迎えた林芙美子ですが、彼女は戦中は従軍記者として活躍し、戦後には反戦小説を書くようになりました。井上ひさしは、その覚悟をもって彼女の人生を描き出しました。この作品が特に多くの人々に愛されているのは、林芙美子の波乱の人生と彼女が書いた作品たちが持つ力に他なりません。
物語の概要
作品は昭和10年から1951年までの、林芙美子の壮絶な16年間が描かれています。当時の状況に絶え間なく影響される彼女の姿は、観客に深い感銘を与えます。日中戦争の影が迫る中、芙美子が小説の執筆に行き詰まり、発禁処分を受けた経緯や、金儲けを目論むプロデューサーの三木孝が彼女を従軍記者として仕立て上げる過程が緊迫感をもって描かれています。
シンガポールやジャワ、ボルネオなどで取材を行い、その中で彼女が目にしたものは何だったのか、興味深い見所の一つです。
作品のキャストと公演情報
2024年の公演は東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開催され、出演者には大竹しのぶの他にも高田聖子や近藤公園、土屋佑壱、天野はな、福井晶一、朴勝哲の豪華キャストが揃っています。毎回新しい魅力を披露する大竹しのぶの演技は、ファンを魅了します。
公演日時
CS衛星劇場にて
結語
このこまつ座の評伝劇「太鼓たたいて笛ふいて」は、戦中・戦後の歴史的背景を元に、林芙美子の個人的な物語を巧みに描いています。ぜひこの機会にお楽しみください。