STORESが2024年度のダイバーシティレポートを発表
STORES株式会社は、2024年度のダイバーシティレポートを公開しました。このレポートでは、2023年8月に策定したダイバーシティ方針をもとに、女性管理職比率の向上を目指す取り組みの進捗状況が報告されています。特に「2030年までに女性管理職比率を40%に引き上げる」という定量目標に向けた具体的な施策が強調されています。
2024年度の取り組みと進捗
1. 女性管理職比率の向上
レポートによれば、STORESにおける女性管理職比率は20.4%に達し、前年と比べわずかに改善しました。これに向けた継続的な努力が必要であり、採用活動や次世代マネジメント層の育成、ライフイベントと仕事の両立支援に力を入れていく方針です。特に、2024年7月には不妊治療に関する休暇・休職制度を導入し、働く女性のサポート体制を強化しています。
2. 採用における女性比率の向上
新規採用において、エンジニア職の女性比率は21.4%を記録し、非エンジニア職では54.3%に達しました。この成果は、技術体験プログラムや育児支援など、多様なバックグラウンドを持つ女性が活躍できる環境を整える取り組みの賜物です。特に技術カンファレンスにおける託児サポートは、育児を抱える女性にとって大きな助けとなっています。
3. 男女間賃金格差の是正
STORESの男女間の平均賃金差は30.3%でしたが、これは24.6%にまで改善されました。この進展は、昇進や採用に際するオファー金額の決定プロセスを見直した結果です。特に、前職年収によるバイアスを軽減させるための取り組みが影響しています。
2025年度の目指すもの
今後もSTORESは女性管理職比率の40%達成に向け、ライフイベントと仕事の両立を支援する福利厚生を拡充し、次世代マネジメント層の育成を計画的に行っていく方針です。また、単にジェンダーを超えるだけでなく、さまざまな背景を持つ人々が安心して働ける環境を構築するために、新たな取り組みも進めていく予定です。
STORESのリーダーからのメッセージ
STORESのCTO、藤村大介氏は、「2024年はダイバーシティ方針を本格スタートさせた年であり、新たに入社したメンバーの女性比率が向上したことは、当社の取り組みが多様性のある組織づくりに寄与している証だ」とコメントしています。また、女性管理職の比率向上に向けた取り組みを通じて、今後の活動に繋がる学びを得たことも強調しています。
STORESのビジョン
STORESは「こだわり・情熱・たのしみ」によって多様な商業が暮らしを豊かにすることを目指しています。中小企業で働く多様な事業者を支えるため、組織内の多様性を第一に考え、特にジェンダーダイバーシティを重視しています。今後もSTORESは多様な価値観を持つメンバーが活躍できる環境の構築を進め、「Just for Fun」の理念のもとで新たなビジネスチャンスを創出していくことでしょう。