イマーシブフィルム「狂った一頁」の新たな挑戦
伝説的な日本のアバンギャルド映画『狂った一頁』が、最先端の技術を駆使してイマーシブ映画として蘇ります。1926年に衣笠貞之助が監督し、川端康成が脚本を手掛けたこの作品は、無声映画として上映されましたが、今回の再演ではVRゴーグルを使用せずに、空中映像装置を使った未来的な体験を提供します。
新しい映画体験の幕開け
イマーシブフィルムは、観客が単に映画を観るのではなく、その中に入り込み、実際に作品の中で感じることができる新しい形式です。監督は独自のアプローチを使用し、映画の中に観客を引き込みます。この度、フランスのカンヌ国際映画祭に出展されることになり、世界中の映画ファンの注目を集めることが期待されています。
脚本と音楽
原作に触発された新しい楽曲は、ポンピドゥーセンター音響・音楽研究所で学んだ作曲家、平野真由が手がけました。彼の音楽は、劇的な映像と一体となり、観客に新たな感動を与えることでしょう。
あらすじ
物語は、長い航海で家を空けていた船乗りが、心を病んだ妻と再会するところから始まります。取り残された妻は閉鎖病棟に収容され、夫は彼女を見守るために病院で働き始めます。彼の心配は、結婚を控えた娘が訪れることで一層高まります。
妻を病院から連れ出そうとするものの、妻はその試みに反発。そのやり取りの中で、夫は現実と幻覚の境界が曖昧になっていくという深い物語が展開されます。
技術とコラボレーション
この作品では、フランス国立研究所(CNRS)と東京大学生産技術研究所のコラボレーションにより、最新の映像技術が導入されています。これにより、かつてないレベルの没入感を享受できるとともに、観客が映画の一部となることが可能になります。
公開予定
『狂った一頁』の日本での公開は、2023年の冬を予定しています。この革新的な作品が映画の新しい時代を切り拓くことを期待しましょう。観客の皆様に、ぜひその目でこの新しい映画体験を体感していただきたいです。
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