京都府笠置町が母子手帳アプリ『母子モ』を導入
2023年3月1日、京都府相楽郡笠置町で、母子モ株式会社が運営する母子手帳アプリ『母子モ』が本格的に導入されました。このアプリは、『笠置町親子健康手帳アプリ』として、地域の子育て世帯に向けた新たな支援ツールとして機能します。笠置町は「子どもは宝、地域全体で応援していく」という理念のもと、妊娠期から子育て力の支援を行い、子どもが健やかに育つ社会を目指しています。
『母子モ』がもたらすデジタル化の波
『母子モ』は、これまで紙の母子健康手帳で管理していたデータをデジタル化することに寄与します。700以上の自治体で利用されている実績があり、令和8年度からこども家庭庁が推し進める電子版母子健康手帳の普及に先駆けての導入です。このアプリでは、予防接種のスケジュールや健診結果の管理がスマートフォンやタブレットで簡単にできるようになり、便利な機能が盛り沢山です。
特に強調される点は、クラウド上にデータが保存されるため、万が一母子健康手帳が紛失した場合でも安心で、他の市町村への転居や機種変更時も継続して利用可能です。
笠置町の子育て支援策
笠置町では、妊産婦向けの「母子栄養強化事業」の一環として牛乳の購入補助を行っており、また子どもの成長に寄与する「未来っ子応援給付金」や住宅支援事業など、経済的な負担を軽減するための多彩な施策が整っています。さらに、子どもの誕生を祝うために、希望者にはミルクなどの支援品を提供するなど、多方面から子育て家庭を支援しています。
機能の充実した『母子モ』
『母子モ』アプリには、妊娠・育児に関する様々な情報が搭載されており、例えば、妊娠中の体調や体重の記録、子どもの成長記録、予防接種の管理などが可能です。また、育児日記として利用できる「できたよ記念日」では、子どもの成長を写真と一緒に記録し、思い出を形に残せます。さらに、アプリには地域情報が配信される機能もあり、自治体から必要な時に最新情報を受け取れるので、育児に忙しい保護者にも大変便利です。
地域密着型のサポートを強化
アプリの導入により、子育て世代は手軽に情報を取得でき、地域のサポートをリアルタイムで利用することが可能となります。特に、社会的な環境が変化する中で、自治体からの注意情報や保健師からのアドバイスが迅速に届くため、安心して子育てを続けることができます。
保護者、自治体、医療機関がスムーズに連携できるよう、今後も様々な取り組みを進めて行くことが期待されています。2030年までには、母子手帳のデジタルサービスを一層充実させ、育児に関わる手続きの簡素化が図られることでしょう。
アクセスとアプリの入手方法
『母子モ』は月額料金無料で提供されており、アプリはApp StoreやGoogle Playでもダウンロード可能です。詳しい情報は公式ウェブサイトからも入手できます。
京都府笠置町での『母子モ』の導入により、地域全体での子育て支援がさらに強化されることでしょう。今後もこうした地域密着型の取り組みが全国に広がることを期待したいですね。