2025年10月14日、東京の在日タイ王国大使館において、タイ王国とGREEN×EXPO協会が公式参加契約を結びました。この契約により、2027年に日本で開催される国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)において、タイ王国が重要な役割を果たすことになります。出席したウィッチュ・ウェチャーチーワ特命全権大使は、この契約が持続可能性や気候変動対策への共通のコミットメントを示すものであると強調しました。
調印式には、タイ王国農業・協同組合省のピラパン・コートン氏、GREEN×EXPO協会の河村正人事務総長、政府委員の越川和彦氏が出席しました。コートン氏は「タイパビリオンでは、五感を活かした体験を通じて、心と体の調和を育む展示を行う」と述べ、土地の再生と地域の活性化に向けたタイの取り組みを紹介することを明言しました。
一方、河村事務総長は「1887年の日タイ修好宣言以来、両国は長い友好関係を築いてきた。今年は日タイ修好140周年という節目を迎え、この契約はその歴史的な流れの中で意味を持つ」と述べ、両国の信頼関係のもとでの協力が更に深まることを期待しました。越川政府委員も「自然の力を活かす国際的な取り組みであり、タイの展示が多くの来場者に新たな発見を提供することを確信している」と語りました。
この契約は、2030年にタイで開催される2029年コラート国際園芸博覧会との連携も視野に入れるものであり、タイ王国は持続可能な未来へのビジョンを示し、グリーントランスフォーメーションに参加するという立場を強化しています。タイのパビリオンは、土壌の再生や地域の活性化をテーマにした展示を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをアピールします。
タイ王国政府は、自然と緑をテーマにした展示により、自国の歴史と文化を発信することを目指しており、来場者に感動を与える体験を提供することに注力しています。また、本博覧会を背景に両国間の経済的・文化的な交流が促進されることも期待され、その成果が国際社会にも影響を及ぼすことになるでしょう。
2027年のGREEN×EXPOは、持続可能な社会構築に向けての重要なプラットフォームとなり、両国が協力して地球規模の課題に向き合う場としての役割を果たすことが期待されています。これから続く準備と交流の中で、より良い未来を築いていくための道筋が描かれていくことでしょう。