江戸の水道の歴史にふれる特別企画展『上水記展』の魅力
東京都水道歴史館では、江戸時代の水道に関する貴重な記録『上水記』を取り扱った特別企画展が開催されます。この企画展は、今年のテーマとして「江戸の二大上水」— 玉川上水と神田上水 — に焦点を当てています。
『上水記』は、1791年に完成された江戸時代の水道の記録であり、全10巻の中で、現在でも全巻が揃い保存されているのは東京都水道歴史館だけです。この貴重な資料は毎年一度、実物が公開されるため、多くの訪問客がこの機会に足を運びます。特に第2巻には、玉川上水の水元を描いた大規模な絵図が含まれており、その精緻さと美しさには圧倒されることでしょう。
企画展の詳細
企画展では、『上水記』をもとに、当時の玉川上水と神田上水に関する記録や図面が展示されます。展示された図面は、江戸の人々がどのように水を供給されていたのかを知る貴重な手掛かりを提供してくれるでしょう。
また、特別企画展にあわせて、子ども向けの水道歴史展も同時開催されます。ここでは、日常生活で目にすることの多い蛇口について、昔の東京での使われ方や技術の変遷について紹介します。小学4年生を対象に構成されており、楽しみながら学べる内容となっています。
開催情報
この特別企画展は、2024年10月26日から11月4日まで開催され、29日は臨時開館も行われる予定です。入館料は無料で、午前9時30分から午後5時まで開館しています。
開催場所は、東京都水道歴史館の3階レクチャーホールなどで、アクセスも便利で多くの方が訪れることが容易です。都内の文化や歴史を学びたい方々にとって、最適な機会となるでしょう。
施設紹介
東京都水道歴史館では、江戸期から現代までの水道の歴史と技術が詳細に紹介されています。展示物には、江戸時代に使用されていた水道管や長屋エリアの実物、さらには『上水記』を含む貴重な資料が豊富に揃っています。また、音声ガイダンスや水道にまつわる書籍の閲覧貸出サービスも提供されています。
この機会に、江戸時代の水道の歴史に触れ、貴重な文化財を体験しに足を運んでみてはいかがでしょうか。豊かな学びを提供するこの企画展を通じて、江戸の暮らしの一端を感じることができることでしょう。