中学生の冬休み、塾利用率が約6割に
日本最大級の教育Webメディア「こども教材プラス」が中学生を持つ保護者120名を対象に行った「中学生の冬休みの過ごし方」に関する実態調査によれば、今年の冬休みにおいて中学生の過ごし方は「学習塾」が最も一般的であることがわかりました。調査の結果、中学生の冬休みを「休む」期間ではなく、学習を重視する時期として位置づける保護者の意識が浮き彫りになりました。
調査結果の概要
調査によると、冬休み中に最も多くの中学生が選んだ過ごし方は「学習塾」であり、その割合は33.3%に達しました。次いで「部活」が28.3%、自宅で過ごすという回答は24.2%でした。これは、冬休みが学習の期間として機能していることを示唆しています。
さらに、全体の60%の中学生が冬休み中に塾に通っていることが明らかになり、通塾の頻度としては「週3日」が最も多く、24.2%の生徒がこの頻度で塾に通っていると回答しました。このような傾向から、冬休みは単なる休息の時期ではなく、学習を深める時期に変わりつつあることが伺えます。
学年別の傾向
また、冬期講習に対する受講意向は学年が上がるごとに上昇し、中学1年生では46.2%、中学2年生では64.6%、中学生の最後の学年となる中学3年生では72.7%が「受講予定または検討中」と回答しました。これは、冬期講習が受験において重要な役割を果たすことを示しています。
勉強とレクリエーションの両立
調査では、1日の勉強時間についても伺いました。結果、53.3%の生徒が2時間以上を勉強に費やしていることが確認され、全体では87.5%が1時間以上勉強しているとのことです。一方で、78.3%の生徒がゲームや動画視聴に1日1時間以上を費やすと回答し、多忙な冬休みの中でも遊びの時間を確保しています。これにより、楽しみながらも学業に取り組む中学生の姿が見えます。
さらに、宿題については42.5%の生徒が「冬休みの前半に集中して終わらせる」意向を示し、計画的に勉強を進める姿が見受けられます。これは、保護者が「学力の向上」や「高校受験対策」を最も重視していることに起因していると言えるでしょう。
結論
調査を通して、中学生にとっての冬休みは、単なる休息期間ではなく、受験準備期間として重要性が増していることが明らかになりました。保護者の意識が日々高まる中で、生徒たちがどのように学び、成長しているのか、その実態を理解する上でこの調査結果は大いに参考となるでしょう。冬休みの計画を考える際には、この調査が一助となることを願います。