NPO支援の新基準「グッドギビングマーク」認証団体発表
2025年10月2日、公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)が初の「グッドギビングマーク」認証団体18団体を発表しました。この制度は、企業や個人が寄付を行う際の信頼性を高めることを目的としており、既に寄付市場は1兆円を超える規模に成長している中で、寄付先に対する不安や疑問も少なくありません。
「グッドギビングマーク」制度とは?
2016年の設立以来、JCNEは非営利組織の評価や認証を通じてその信頼性を高める取り組みを続けてきました。新たに導入された「グッドギビングマーク」制度は、寄付を受ける団体が適切に運営され、寄付者の善意を確実に活動に活かすことができるかどうかを検証する仕組みです。この制度では、団体の運営状況や透明性、コンプライアンスを審査し、信頼できるNPOであることを証明する役割を果たします。
審査では、団体からの提出書類やJCNEが独自に収集した情報、さらには団体との面談を通じて得たデータを基に総合判断を行います。特に焦点を当てているのは、「寄付金管理体系が適切であるか」という点です。
認証団体一覧
今回認証を受けた団体は多岐にわたっており、以下のような団体が含まれています:
- - 認定NPO法人フローレンス(東京都)
- - 認定NPO法人キッズドア(東京都)
- - NPO法人市民社会サポートやまがた(山形県)
- - 認定NPO法人難民を助ける会(東京都)
これらの団体は、引き続き寄付者の期待に応えるため、透明性のある運営と活動の向上に努めていくことを表明しています。
NPOの信頼性向上への挑戦
近年の寄付文化の発展に伴い、寄付者から「寄付先が信頼できない」との声も多く聞かれます。JCNEが行ったアンケート調査によれば、寄付先の信頼性を確認するための手段が整っていないことが課題として浮き彫りになりました。特に企業は、NPOと連携する際に反社会的勢力対策や法令遵守を重視しますが、その確認方法が不明確であることが多いのです。
これに対し、グッドギビングマーク制度は、寄付先の信頼性を可視化することにより、寄付者が安心して支援できる環境を構築しようとしています。寄付者に対する情報提供や苦情受付窓口も設置されており、万が一のトラブルにも迅速に対応できる体制が整えられています。
未来への期待
2025年4月から始動したこの制度は、企業や助成団体などからも支持を受け、多くの賛同団体が増加しています。信頼性をさらに重視した新たな寄付文化の浸透に期待が寄せられる中、JCNEは来る10月29日に認証団体の授与式を兼ねたシンポジウムを開催予定です。このイベントを通じて、NPO支援に携わる関係者同士の交流が促進され、より良い社会の実現に向けた歩みが進むことでしょう。
まとめ
「グッドギビングマーク」制度は、寄付者が安心してNPOを支援できる環境を整えるための重要なステップです。今後の展開に注目し、信頼できる寄付先の可視化によって、寄付文化のさらなる成熟を期待したいと思います。