厚木市の起業家創出拠点「AGORA Hon-atsugi」で新たな挑戦者たち
神奈川県の厚木市で、地域の起業家を育てるための拠点「AGORA Hon-atsugi」が注目を集めています。県では「HATSU 起業家支援プログラム」を通じて、起業を目指すエネルギッシュなチャレンジャーたちを支援しています。令和7年度後期には、12名の新しい起業家が選定され、今後の取り組みに期待が寄せられています。
新たに選出されたチャレンジャーたち
選ばれたチャレンジャーたちは、それぞれが持つビジョンと独自のアイデアで、地域の課題解決を目指しています。以下に彼らの取り組みを紹介します。
安部綾
小児科を受診した際の家族の理解不足を軽減するために、診察内容を要約するAIシステムを開発。
池戸憲夫
複雑化した車内表示の問題を解決するために、マルチディスプレイシステムを構築。
宇山優生
キャリアに悩む女性向けに、自己理解を促進するサービスを提供し、キャリアライフの支援を行います。
大植健司
人手不足やクオリティ低下に悩む商業施設向けに、空間工事をトータルで管理するプロジェクトマネジメントシステムの開発に挑戦。
小澤美和
子どもの自己肯定感を育む「汚れないフィンガーペイントキット」を提供し、アートの楽しみを広げます。
小野田麻里
香りを活用した法人向けのブランディングサービスにより、企業のイメージアップと従業員の居心地の向上を目指します。
加藤大宗
寺院の業務の自動化と効率化を進めるために、僧侶によるデジタル化支援サービスを展開。
小坂美紀
地域の音楽経験者が子どもを育てる音楽指導者認定プログラムを提供し、部活動を地域に移行させることを目指します。
中野椋太
住環境や支援制度を比較できる地域情報プラットフォーム「すむまち」を開発し、移住検討者をサポート。
畠中詔摩
中小企業向けにECアプリを提供、新たなECブランドの育成に向けたデータ駆動型ロールアップ事業に挑戦。
平田大智
学生の副業を通じて企業の人手不足を解消し、スキルアップを促進するAIマッチングプラットフォームを構築。
古川航太
湘南カルチャーを発信するアパレルブランドの展開で、地域の魅力を国内外に広めます。
支援プログラムの内容
令和7年11月から令和8年3月までの約5ヶ月間、これらのチャレンジャーたちは、起業に必要なスキルを学べる講座など、伴走型の集中支援を受けます。新規売上の創出や法人登記、資金調達、製品やサービスのテスト版開発など、多岐にわたる支援が行われる予定です。
支援中は「AGORA Hon-atsugi」を無料で利用できるため、参加者は自らの事業をより実践的に進めることができます。
このプログラムは、県内の鎌倉、厚木、小田原の3つの拠点で実施されており、地域発の起業家の育成とコミュニティ形成に積極的に取り組んでいます。
今後の彼らの成長に期待がかかります。新たな挑戦者たちの活躍を、ぜひ注目してください。