スシローの新技術導入
2025-06-12 08:50:56

スシローが顔認証技術「FaceWatch」を全店導入し業務革新を加速

スシロー、顔認証技術「FaceWatch」を全店舗に導入



このほど、日本最大の回転寿司チェーン「スシロー」が、AWL株式会社の提案する顔認証ソリューション「FaceWatch」を全国約650の店舗に導入することを発表しました。この取り組みは、外食業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として注目されています。スシローでは、約5万人の従業員が働いており、地域に密着したサービスを提供していますが、従来の勤怠管理手法においては困難な課題が存在していました。

導入背景と課題



これまでスシローでは、人手による勤怠管理システムを採用していましたが、打刻漏れや未打刻の残業が発生し、従業員の自己申告に依存する運用が続いていました。こうした状況を改善するため、入退店の記録と勤怠データとの整合性を確認できる方法が求められていました。また、従来のテンキーによる入店管理では、個人を特定できないため、セキュリティ面でも課題がありました。さらに、簡易的な顔認証技術は、暗所や屋外での利用に制限があり、十分な機能を提供していませんでした。

AWLは、北海道大学発のエッジAIスタートアップであり、顔認証技術の開発に力を入れています。スシローのニーズに応えるため、AWLはニッコクソフト株式会社と共同で高性能な顔認証端末とエンジンをパッケージ化し、1年半にわたる実証実験を経て、「FaceWatch」の導入が決定されました。

「FaceWatch」の機能と特徴



「FaceWatch」は、次世代型の顔認証従業員管理ソリューションです。このシステムは、以下のようなさまざまな機能を備えています。

  • - 顔認証による入退室管理:電子錠やスマートロックと連携し、スムーズな入退室を実現。
  • - 不正入店の防止:退職した従業員や部外者の侵入を防ぎ、店舗の安全性を向上。
  • - 勤怠データの自動突合:入退室記録と勤怠記録を自動で照合し、正確な勤務実態を把握。
  • - 時間外労働の検知:未申請の残業を検出し、適正な労働環境の確保を支援。
  • - AIカメラとの連携:AWLBOXとの統合により、より高度な管理が可能。

導入効果と今後の展望



「FaceWatch」の導入により、スシローは社員やアルバイト従業員における暗証番号による入退店オペレーションを廃止し、勤務実態を正確に把握できるようになります。また、労務管理が効率化されることで、従業員が働きやすい環境づくりに貢献することが期待されています。

F&LC(FOOD & LIFE COMPANIES)の人事部労務課の松本氏は、労働環境の改善に力を入れており、今回の導入を通じて人手不足が問題となる飲食業界における労務管理の効率化を目指しています。彼は、給与の自動化やシフトの最適化などの取り組みを進め、さらに労務コストの削減を目指す考えを示しています。

今後、AWLとスシローは、労務管理のDX推進やAI技術を活用した業務の最適化を進める予定です。また、多くの企業に導入事例を発信するために共同ウェビナーを開催し、実際の運用体験を共有する意向を示しています。

ウェビナーの開催



「公平で安全な職場環境の実現へ—エッジAI顔認証がもたらす変革とは?」というテーマで、スシローとAWLによるウェビナーが2025年7月17日(木)に開催されます。このウェビナーでは、「FaceWatch」の導入背景や具体的な導入効果が紹介され、労務管理の最前線にいる現場の人々の声を聞くことができる貴重な機会です。興味のある方はウェビナーに参加して、最新の業界トレンドを学ぶことをお勧めします。

詳細は公式ウェブサイトまたはお申し込みURL(https://forms.office.com/r/JQ4uHPnsLj)を参照してください。


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会社情報

会社名
AWL株式会社
住所
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号新東京ビル4階 434号室
電話番号
03-6810-2740

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