「秘匿クロス統計技術」が2025年度SCAT会長賞を受賞
株式会社NTTドコモとNTT株式会社は、いたるところでデジタル技術が進化を続ける中、重要な受賞を果たしました。その名も「2025年度SCAT表彰 会長賞」。この表彰は、情報通信技術(ICT)において国民生活の安全や安心に貢献した研究を称えるもので、特に今回の受賞は「秘匿クロス統計技術Ⓡ」の開発と社会課題への実践的応用が評価されました。
受賞の背景
受賞が決まった理由は、ドコモがNTTの協力を得て開発した秘匿クロス統計技術が、異業種間での安全なデータ連携を可能にしたからです。プライバシーの確保と社会課題の解決という二つの側面で、顕著な貢献を果たしました。具体的には、航空業界における定時運行を支援するために、実際に企業間でのデータを安全にやり取りした結果、顧客体験の向上にも寄与しています。
表彰取り組み
表彰内容
- - 表彰名:2025年度SCAT表彰 会長賞
- - 受賞業績:異業種間の安全なデータ連携を実現する「秘匿クロス統計技術」の開発
- - 受賞者:野澤 一真(NTTドコモ)、長谷川 慶太(NTT)、寺田 雅之(NTTドコモ)
この成果が受賞に結びついたポイントは、以下の先進技術が組み合わさったことにあります。
1.
準同型暗号を使用した暗号化データの計算
2. CPU内の保護領域での処理を備えた
隔離実行環境(TEE)
3. 個人特定を避けるための
差分プライバシー技術
この三つの技術を活用することで、国内で初めての高水準な安全性のある異業種間データ連携が実現できたのです。
社会課題への適用
ドコモとNTTは、本技術を用い、航空機運行のスムーズな流れを作るために取り組みました。航空会社の搭乗情報と、通信ビッグデータを安全に統合し、顧客にとってより良い移動体験を提供することに成功しています。これにより、統計情報の活用が進み、安全で快適なサービスを提供することが可能になりました。
技術の詳細
「秘匿クロス統計技術」は、NTTグループの次世代ICT基盤構想「IOWN®」の重要な技術の一つです。この技術は、データを保護した状態で安全な統計情報を作成できることで、各種組織が持つ情報を無駄なく活用できます。
具体的には、統計作成のためにデータを非識別化し、個人を特定できる情報を排除。さらに、暗号化のままで集計ができるため、各組織間での安心安全の情報共有に寄与しています。
今後の展望
ドコモとNTTは、今後も秘匿クロス統計技術に基づいたデータ連携を進化させ、社会課題を解決するための新しい道を切り開く意志を持っています。一般社団法人テレコム先端技術研究支援センターの評価に甘んじることなく、受賞を糧にさらなる革新を目指しています。
今後、秘匿クロス統計技術がどのように発展し、他の産業や分野での応用例が増えてくるのか、その推移を見守りたいところです。
この技術の詳細や今後の計画については、秘匿クロス統計公式サイトにてご確認ください。