土木業界向け新教材が登場
東京都港区に本社を構えるツクルロマン株式会社は、建築・土木・不動産業界に特化した英語研修プログラム「オフィス留学」の一環として、新たに土木専門の英語教材を10月からリリースすると発表しました。この教材は、海外のインフラプロジェクトや土木事業に関与する企業が直面するトラブルや文化の違いを理解し、効果的に対応するための英語力を養うことを目的としています。
教材の特長
この教材は、実務に即した英語の表現や背景知識を主体的に学習できる構成になっており、特に契約や交渉、異文化理解に関する知識も統合して習得できるように設計されています。教育内容は、元大手ゼネコンの役員による監修で、実際の現場で必要な知識と語学力が自然と身につくように工夫されています。
特に注目すべきは、国内と国際間の契約に関する考え方の違いです。日本では通常、総価請負契約が主流ですが、国際的には数量精算契約が一般的です。この違いが、見積もりや請求、施工の際にトラブルを引き起こすことが少なくありません。本教材では、日本と国際基準の違いを事前に学ぶことで、海外現場でのトラブルを回避するための知識を提供します。
具体的な学習内容
教材では、具体例を通じて、土木業界でよく遭遇するシナリオを題材にしています。例えば、若手エンジニア「Takuya」が海外現場で直面する具体的な問題を通じて、契約の解釈やコミュニケーション技術を学ぶことができます。以下は教材の具体例です。
例題1:Contra Proferentem ルール
Takuyaは「消耗品」の定義に苦しんでいましたが、先輩のFrankが契約条項の解釈のルールを教え、英語の会話術である「Echo Question」を学びます。これにより相手の話にしっかりと応じられるようになります。
例題2:岩の判定
作業中に遭遇した硬層に関して、Takuyaが現場エンジニアからの反論に耳を貸しますが、コンサルタントに相談しリスクを伝えるフレーズを練習します。このように、実際の業務にすぐに使えるボキャブラリーを学ぶことができるのです。
教材の構成
本教材は、3ページから成る構成で以下の内容をカバーしています:
1. 英語トピックや語彙を学ぶための会話形式
2. トピックの用法解説とドリル練習
3. 応用ディスカッションを行うページ
監修者のプロフィール
この教材の監修には、元大成建設常務執行役員であり、数多くの国際プロジェクトに関与した傳 暁(つたえさとる)が携わっています。彼は、建設業界の国際的な動向に精通し、参加者にとって本当に必要なスキルを提供することに寄与しています。傳氏は、「プロジェクトマネージャーの仕事の9割はコミュニケーションであり、英語はその主要なツールです」と語っています。
まとめ
ツクルロマン株式会社は、土木業界の人材育成を促進するため、益々専門性の高い教材の開発を進めています。これは、グローバルな業務環境において日本企業が競争力を保つために不可欠です。この新たな土木専門教材を通じて、受講者は必要な語学力を習得し、現場でのトラブルを未然に防ぐ力を身に付けることができるでしょう。
さらに詳しい情報は、公式サイト(
オフィス留学)をご覧ください。
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