VA Telecomのネットワーク革新：IP Infusionとの提携で新たな時代へ

フランスの大手通信事業者、VA Telecomがこのたび、IP Infusionのネットワークオペレーティングシステム「OcNOS®」を導入することを発表しました。この取り組みは、同社のバックボーンインフラの刷新を目指すものであり、サポートを行うPine Networksとの協力によって実現されます。

IP Infusionの「OcNOS」の採用

VA Telecomは、6つのデータセンターを拠点とし、インターネットアクセスや固定・移動体通信、WiFiソリューションなど、多様なサービスを展開しています。これを支えるインフラの強化を図る中で、MikroTik製のルーターでは限界があるとの認識から、他のソリューションとの比較検討を開始しました。その結果、拡張性や運用の簡便さ、長期的なサポートにおいて優れた点を持つIP Infusionの「OcNOS」が選ばれたのです。

厳しい競争を勝ち抜くための選択

VA Telecomが「OcNOS」を選んだ背景には、同社が直面するデータトラフィックの増加や既存設備の制約がありました。特に、NokiaやJuniper Networksの提案と比較した際に、IP Infusionの提案が際立って優れていると評価されたのです。

高度な機能とシームレスな移行

「OcNOS」を導入したことで、VA Telecomはサービス品質の向上、運用コストの削減、さらには長期的なサポートの確保が見込まれています。特に、SR-MPLSやEVPNなどの先進的な機能が組み込まれたことで、将来的なネットワークの柔軟性を得ることができるのです。また、旧来のシステムからの移行もスムーズに行えるように設計されており、既存のインフラとの相互運用性も確保されています。

競争力を支えるオープンネットワーキング

IP InfusionのCEOである大石清恭氏は、「VA Telecomによる『OcNOS』の導入は、通信業界でのオープンネットワーキングの新たな可能性を示しています。拡張性やコスト効率を兼ね備えたモデルを提供することで、VA Telecomが卓越したサービスを展開し、未来に向けたネットワークを構築できるよう後押ししています」と述べます。

VA TelecomのCTOであるJérôme Richard氏も、「このプロジェクトの成功は、高性能でスケーラブルなオープンネットワーキングソリューションを実現したことにあります。我々は、IP InfusionやPine Networksとつながることで、通信業界における革新を加速させることができると自負しています」と補足しました。

補完的な専門知識

さらに、Pine NetworksのゼネラルマネージャーであるHadi Choueiry氏は、「VA Telecomとのパートナーシップを通じて、円滑なシステム移行を実現しました。現地でのサポートにより、統合作業が容易に進むことができました。この取り組みがVA Telecom向けに強固で拡張性に富んだネットワークをもたらすことでしょう」と語っています。