風力推進船の受賞
2025-05-27 13:49:05

硬質翼を採用した風力推進船が受賞!環境貢献への新たな一歩

硬質翼を使用した新たな風力推進技術の栄誉



2023年7月、株式会社商船三井が自社の新たな技術である『風力推進船の帆の高さが伸縮可能な硬質翼の発明』により、令和7年度全国発明表彰において「WIPO賞」を受賞しました。この技術は、風力を用いて船が進むための革新的な解決策として注目を集めています。

風力推進船の革新



本発明の特徴は、帆の高さを調整できる硬翼帆です。従来の帆船では実現が難しかった高度な調整機能を持つこの具体的な技術を実用化することで、化石燃料に依存しない新しい推進力の確立を目指しています。このハードウェアは、松風丸やGreen Windsなどの船に搭載され、運航実績において目に見える燃料の節約を実現しています。

燃料効率の向上



具体的なデータでは、硬翼帆が搭載された船は、航海のたびに約5%から8%の燃料削減を達成し、最も効率の良い航海では、最大で17%の削減が記録されています。このように、実際の運航データからもこの技術がもたらす環境へのプラス効果が確認されています。

環境への取り組み



商船三井は、2030年までに25隻、2035年までに80隻へのこの硬翼帆の搭載を計画しており、持続可能な開発目標のスローガンである「低炭素社会」の実現に向けた具体的な行動を続けています。今後、この技術がさらに多くの船舶に導入されることで、全体のGHG排出を効果的に削減する展望が開かれるでしょう。

表彰式の開催



受賞を記念した表彰式は、正仁親王妃華子殿下のご臨席のもと、2023年7月1日に実施される予定です。新たな技術の創造と、更なる環境保護に向けた企業努力が評価され、多くの職員がこの瞬間に立ち会うことになります。

受賞者について



本発明の背後には、株式会社大内海洋コンサルタントの代表取締役である大内一之氏、金沢工業大学の鵜澤潔教授が関与しており、専門家たちの高度な技術力と vision が形となっています。これにより、商船三井は、革新的な海運業界のリーダーとしての地位を確立したとも言えます。

未来への展望



この受賞は、商船三井にとって新たなスタートを意味します。今後の見通しとして、ばら積み船やLNG船にこの技術を順次搭載し、グローバルでの競争力を高め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みに貢献するとしています。環境に配慮した事業運営が企業価値を向上させる時代において、商船三井の動向は目が離せません。

この硬翼帆の導入が、どのように将来の運航業界に変化をもたらすのか、そして他の企業にも影響を与えることになるのか、今後の展開にも注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社商船三井
住所
東京都港区虎ノ門2-1-1 商船三井ビル
電話番号

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