中高生向け「MONO-COTO CHALLENGE ENSHU 2025」盛況開催
2025年8月21日と22日の2日間にわたり、中高生を対象とした価値創造プログラム「MONO-COTO CHALLENGE ENSHU 2025」が静岡県磐田市で開催されました。主催は株式会社ソミックマネージメントホールディングス(ソミックMHD)と一般社団法人CREATION DRIVE(CD)で、全国から49名もの若者が集まりました。
参加者たちの大きな刺激
今年のプログラムは、「新しい暮らしのあたりまえ」をテーマに設定し、参加者はデザイン思考を駆使してアイデアを生み出すことに挑戦しました。特筆すべきは、参加者の約半数が県外から参加し、その中には海外からの参加者も含まれていました。このため、遠州地域の生徒にとっては新たな刺激となり、地域を越えた貴重な交流が生まれました。参加者満足度は平均9.1、推奨意欲を示すNPS(ネット・プロモーター・スコア)は63.0という高い評価を得ています。
開催の背景と目的
ソミックMHDは、「次世代へ笑顔をつなぐ」という理念のもと、地域社会の課題解決に取り組むことに重きを置いており、「創造・未来・挑戦」ができる社会の実現を目指しています。一方のCDは、経済格差や地域格差により限られた中高生しか価値創造に関する機会を持っていないという社会問題を解決することを目的としています。両社は、この共通のビジョンに基づき、昨年から遠州地域での中高生向け価値創造プログラムをスタートしました。
プログラム内容の詳細
「MONO-COTO CHALLENGE ENSHU」は、参加者がチームを組み、デザイン思考について学ぶことで、日常的な商品を見たことも聞いたこともないものへと革新するアイデアを模索する2日間です。以下は二日間の流れです。
Day1
初日は、「デザイン思考」を体験するワークショップを行いました。アイデアの創出方法を学ぶために、インタビューや行動観察を通じて得た情報を基にアイデアを考え、小さな形にしブラッシュアップしていきます。
Day2
2日目には、検討したアイデアをプレゼンテーションし、ソミックMHDの役員やCDによる審査が行われました。そして、優勝チームが決定されます。
優勝チームのアイデア
このプログラムで最も評価されたアイデアは「HABIBURU」です。対象ユーザーは受験勉強を習慣化できていない中学生で、目に見えるご褒美を通じて勉強へのモチベーションを高める内容です。このアイデアは、専用アプリで勉強目標を設定し、達成することで実物の花が育つ仕組みとなっており、花を育てる体験が子どもたちの学ぶ意欲をかき立てることを狙っています。
アンケート結果
プログラム終了後のアンケートによると、96%の参加者が「新しいモノコトを生み出す力が高まった」と感じ、94%が「新しいモノコトを作り出す活動への興味が高まった」と回答しています。これは、プログラムが参加者に自信と自発性をもたらしたことを示しています。
参加者の声
参加者からは、さまざまな感想が寄せられました。いくつかを紹介します。
- - 「今まで関わりのなかった県外の人と協力して何かを作る貴重な体験だった。」(静岡県浜松市・中学3年生)
- - 「小さな悩みから大きな改革が生まれる可能性を感じた。」(静岡県浜松市・中学1年生)
- - 「挑戦しようと思える希望が生まれた。」(静岡県磐田市・高校2年生)
継続的な支援と未来への展望
ソミックMHDとCDは、単発のプログラムにとどまらず、地域コミュニティの運営を通じて参加者の成長を支援し、中高生の段階から大学卒業後に至るまで、彼らが地域、そして世界に貢献できる人材を輩出することを目指しています。
開催概要
- - 名称: MONO-COTO CHALLENGE ENSHU 2025(MCC ENSHU)
- - 日程: 2025年8月21日(木)・22日(金)
- - 会場: 浜松いわた信用金庫 磐田本店営業部棟6階
- - 参加費: 無料
- - 協力: 株式会社CURIOSCHOOL、浜松いわた信用金庫
- - 後援: 磐田市、磐田市教育委員会、浜松市、浜松市教育委員会
ソミックMHDは今後も社会問題に向き合い、次世代人材の育成に真摯に取り組んでいく所存です。