積水化学工業が「DBJ環境格付」で最高ランクを達成！持続可能性への貢献が光る

積水化学工業、環境への取り組みで最高評価を受ける

積水化学工業株式会社は、株式会社日本政策投資銀行が提供する「DBJ環境格付」において、最高ランクを取得したことが発表されました。この評価は、企業の環境経営における先進的な取り組みがもとに行われたものです。ここでは、積水化学の環境への配慮に関する主なポイントを詳述します。

DBJ環境格付とは

「DBJ環境格付」は、日本政策投資銀行が開発した企業の環境経営度を評価するためのスクリーニングシステムです。企業がどの程度環境への配慮をもって経営を行っているかを評点化し、優れた企業を選定するという、世界で初めての慣行です。この取り組みは、企業がより持続可能な発展を目指すための指針とも言えます。

評価された3つの取り組み

今回の格付で、積水化学が高く評価されたのは以下の3点です。

1. 環境を経営の中心に据える取り組み

積水化学は2006年に開始した製品評価制度を進化させ、自然や社会環境に貢献する製品の売上を拡大しています。この中には、自動車用の高機能中間膜や管路更生工法（SPR工法）などが含まれます。これにより、環境問題に対する質の高い解決策を提供しているだけでなく、同社の競争力向上にもつなげています。

2. 環境負荷の低減に向けた継続的な挑戦

「SEKISUI環境サステナブルインデックス」の100％以上の維持を目指す取り組みも評価されました。事業を通じて自然や社会資本へ還元することを目指し、製品の拡大に加えて生産プロセスの革新や原料転換など、サプライチェーン全体で環境負荷を低減する努力を行っています。2030年までの目標となる「生物多様性が保全された地球」を実現するための挑戦を続けています。

3. 学びとイノベーションの促進

積水化学は、「Innovation for the Earth」をビジョンとして掲げ、R&Dや技術プラットフォームの強化に努めています。従業員教育や専門職の育成を通じ、技術の強化・融合を促進。例えば、ペロブスカイト太陽電池やごみ由来のエタノール生産という革新領域に取り組むことで、持続可能な価値創造を高次元で進めています。

長期ビジョンに沿ったサステナビリティへの取り組み

積水化学グループは、2030年に向けた長期ビジョン「Vision 2030」を策定し、持続可能な社会の実現に向けた施策を展開しています。「LIFEの基盤を支え、未来につづく安心を創造する」というビジョンステートメントのもと、ESG経営を中心に据えた革新を追求し、既存事業の拡大だけでなく、新たな事業創出にも取り組んでいます。社会課題の解決を通じて、さらなる貢献拡大を目指す姿勢は、今後の展開に期待が寄せられています。