日本医師会の記者会見の内容について
2023年12月3日、日本医師会(会長:松本吉郎)は、令和7年度補正予算案に関する記者会見を開き、その様子を公式YouTubeチャンネルで公開しました。今回はこの会見の主要な内容について詳しくご紹介します。
補正予算案の閣議決定を受けた松本会長の見解
松本会長は、補正予算の閣議決定を受け、全国の地域医師会や医療関係団体、政府の関係者への感謝の意を表しました。「国民医療を守るための総決起大会」や「国民医療を守る議員の会」が開催されたことを挙げ、これまでの取り組みを評価しつつ、今後の課題についても言及しました。特に、令和8年度の診療報酬改定に関連して、物価上昇や賃上げ対策の重要性を強調しました。
医療経済実態調査報告の結果
次に、江澤和彦常任理事が発表した「第25回医療経済実態調査報告-令和7年度実施-」について触れました。この調査では、病院や診療所が直面している経営の苦境が明らかになり、特に存続が危ぶまれる状況が伺われました。診療報酬は公定価格で運営される医療機関において、賃上げや人材の確保が急務であることを指摘し、物価高騰に対しても対応が必要であると訴えました。
緊急対応の必要性
江澤常任理事は、令和8年度の診療報酬改定はこれまで以上に重要であると強調し、物価・賃金の上昇に伴って病院・診療所が存続できるよう、緊急かつ十分な対応が求められるとの考えを示しました。これにより、医療機関が地域住民に継続的にサービスを提供できる基盤を整える必要があるとの姿勢を示しました。
今後の展望と取り組み
日本医師会は今後も医療界の現状を反映した提言を行い、医道の高揚や公衆衛生の向上に努めていく方針です。公式ホームページには、会見の資料が公開されていますので、関心のある方はそちらを参照することをお勧めします。また、YouTubeチャンネルでは定例記者会見の映像や健康に関する情報を配信していますので、ぜひチェックしてください。
公式ホームページ:
日本医師会
YouTubeチャンネル:
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問い合わせ先
日本医師会広報課
TEL:03-3946-2121
今回の記者会見を通じて、より良い医療環境を築くための取り組みが今後一層進むことを願っています。