ソニーマーケティングが新しい医療用液晶モニターを発表
最近、ソニーマーケティング株式会社が医療分野でのニーズに応えるべく、新しい31.5型の4K液晶モニター「LMD-32M1MD」を発表しました。この新製品は、医療用映像の分野に特化し、高輝度・高コントラストの映像を提供することを目的としています。このモニターは、Mini LEDバックライトと独自のローカルディミング技術を採用しており、従来の液晶モニターでは実現しなかった新たな視覚体験をもたらします。
主な特長
「LMD-32M1MD」は3840×2160ピクセルの4K解像度を実現し、微細な部分までクリアに表現します。特に、手術や検査時に求められる高い視認性を提供し、医療の現場での精度を高める役割を果たします。また、バックライトにMini LEDを採用することで、高いピーク輝度の1850 cd/㎡を達成し、100万対1の高コントラスト比も実現しています。これにより、HDR(ハイダイナミックレンジ)信号に基づいた細かな明暗調整が可能となり、よりリアルな映像を提供します。
また、モニターには明るさセンサーが内蔵されており、手術室の照明環境を自動的に認識し、モニターの明るさを調整します。これにより、暗い照明下においても視認性を維持することが可能です。特に、ICG(インドシアニングリーン)を使用する際には、光の条件が厳しいことが多く、それに対応できるのは大きな強みです。
環境光の影響を受けにくい低反射構造を採用しているため、高照度の中でも反射を抑え、自然な色再現を実現します。これは特に医療現場では重要な要素であり、精密な視認が求められる場面での利点が大きいです。
このモニターは、180度の反転表示や左右反転表示に加え、ピクチャーインピクチャー(PIP)やピクチャーアウトピクチャー(POP)表示も可能です。これにより、さまざまな視点からの映像表示が実現でき、医療現場での操作性が向上します。
さらに、ファンレス設計を採用しており、モニター周囲の空気の乱れを最小限に抑えた設計となっています。これにより、清潔な環境を維持しながら高パフォーマンスを発揮します。
商品パッケージには、環境に優しいパルプモールドの緩衝材を使用し、発泡スチロールを排除。また、不織布の袋は植物性セルロースから製造されており、従来の包装材に比べてバージンプラスチックの使用量を約86%削減しています。
市場推定価格
この革新的な医療用モニター「LMD-32M1MD」は、1,600,000円(税込)で販売が予定されています。なお、各販売店によって実際の価格は変動する可能性があります。
高精度の医療映像を実現する「LMD-32M1MD」は、医療現場において不可欠な存在となることが期待されています。詳細な情報はソニーマーケティングの公式サイトで確認できます。ファンの中でこの新製品に期待を寄せる声が高まっています。今後の医療機器技術の進化に目が離せません。