外山リョウスケ「Tempusgraph_拡張する写真の地平」
2025年7月11日から9月15日まで、東京の千代田区にある東條會館写真研究所にて、写真家の外山リョウスケによる作品展「Tempusgraph_拡張する写真の地平」が開催されます。この展示は、写真が持つ本質的な意味を再考する試みとして、訪れる人々に新たな視覚的体験を提供します。
展示のテーマ
「Tempusgraph」という言葉は、「時間」を意味する“Tempus”と、「描く」を意味する“graph”からなる造語で、外山氏が発見した独自の技法です。彼は、AI技術が発展する現代において、従来の写真表現の枠を超える新たな視点を模索しています。この技法によって、時間と光がどのように結び付き、そこからどんな物語が生まれるのかを探求しています。
展示では、光学とカメラの発展における歴史的な重要性を追体験できるインスタレーションが用意されています。写真の原点に立ち返り、観覧者が時間の変化を感じる方法で新たな視覚体験を楽しむことができるのです。
体験型プログラム
展示ルームには、カメラオブスキュラに実際に入っての観察体験も含まれており、光の進行方向と時間の軸が一致する瞬間を実際に体感することができます。これは、外山リョウスケの現代的解釈と古典的手法が融合する瞬間であると言えます。
また、展示期間中には、外山氏による特別イベント「Tempusgraphを紐解く暗室体験」も予定されています。このワークショップでは、参加者が実際に撮影を行い、そのプロセスを学ぶことで、写真の背後にある技術と芸術性を体感することができます。
合同開催について
同時に、東京都渋谷区にあるGalerie GEEK/ARTでも外山リョウスケの別の作品展示「Tempusgraph_二十四節氣:Colors of Time」が行われます。この二つの展示を両方訪れることで、より広い視野で《Tempusgraph》の深い理解が得られる機会となっています。
アーティスト紹介
外山リョウスケは1980年に東京で生まれ、2008年に手作業での写真制作をスタートしました。彼は、光と時間をテーマにした作品を手がける一方で、過去の写真技法を掘り起こし、現代に適応する試みを行っています。これにより、写真とは何か、またその表現方法の可能性を広げています。彼の公式サイトでは、その他の作品や活動について詳しく紹介されています。
展示情報
- - 展示会名: Tempusgraph_拡張する写真の地平
- - アーティスト: 外山リョウスケ(Ryosuke TOYAMA)
- - 会期: 2025年7月11日(金)〜9月15日(月祝)
- - 会場: 東條會館写真研究所(東京都千代田区麹町1-6-12)
- - 営業時間: 金・土・日・祝 13:00~19:00
- - 入場料: 無料
- - 公式ウェブサイト: 東條會館写真研究所
外山リョウスケのユニークな視点から生まれる作品群に触れる絶好の機会です。ぜひ足を運び、新たな視覚表現を体感してください。