GramEye、Mycrium®の販売を開始
株式会社GramEyeが、新たに微生物用自動染色分析装置「Mycrium®」の販売を始めました。この装置は、臨床検査の分野において高い評価を受ける富士フイルム和光純薬が開発した専用試薬を使用し、医療現場での薬剤耐性菌という深刻な課題に取り組むことを目指しています。
Mycrium®の背景と目的
感染症診断の第一歩として基本的な手法であるグラム染色は、これまで多くの手作業を伴い、感染症検査技師の労力の約40%を消費してきました。顕微鏡を用いた判断には、熟練した技師の経験が不可欠であり、標準化が非常に難しいという問題が存在していました。これに対し、Mycrium®は自動化されたプロセスにより、作業負担を軽減し、スピーディな判断を可能にします。
Mycrium®の機能
Mycrium®は、血液や尿などの検体をセットするだけで、染色から判定まですべてのプロセスを自動で行います。AIを搭載しており、菌の形態を迅速に判別することで、医師がその結果を基に適切な抗菌薬をスムーズに選択できる環境を提供します。これにより、従来のプロセスでは報告が2〜3日かかっていたものが、Mycrium®の活用によって即座に感染症の有無や菌の分類(グラム陽性・陰性や球菌・桿菌)を迅速に把握できるようになります。
富士フイルム和光純薬との協力
GramEyeは、染色液試薬を供給する富士フイルム和光純薬とのタッグにより、Mycrium®の精度をさらに高め、運用の最適化を追求します。富士フイルム和光純薬のハイクオリティな試薬と、GramEyeのAI解析技術の組み合わせにより、微生物検査の標準化を進めることで、検査技師の負担を軽減し、診断精度の向上が期待されています。
今後の展望
GramEyeは今後、更なる技術開発と運用体制の強化に向けて動き出します。夜間や土日祝日でも専門技師がいない状況で、迅速に検査結果を提供できるような仕組みの構築を目指します。
まとめ
GramEyeのMycrium®は、自動化とAI技術による迅速な微生物検査を実現し、医療現場での感染症診断に新たな風を吹き込むことが期待されます。現在、Mycrium®の導入を進める医療機関への提供が進められており、さらなる医療の発展に寄与することでしょう。詳細は
公式サイトでご覧ください。
会社の概要
株式会社GramEyeは、2020年に設立され、微生物検査の自動化を実現するさまざまな製品の開発に取り組んでいます。今後も医療技術の進化を支え、より良い医療環境の構築に寄与していくことを目指します。
興味のある方は
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