『夜11時』:静謐な時間を共にするエッセイ
11月7日、辰巳出版の翻訳書レーベル&booksから、人気グループBTSのRMも愛読した韓国エッセイ『夜11時』が刊行されます。この書籍は、作家ファン・ギョンシンが手掛けたもので、時間の流れに沿った心のつぶやきを美しい言葉で表現しています。
作品の魅力
『夜11時』は、日常の一瞬を捉えた120の小さな文章から成り、秋冬春夏という四季の移ろいの中で生まれた言葉です。著者の静かなまなざしが感じられ、読み手はあたかも誰かの日常に寄り添っているかのような不思議な体験をします。
作中には、明日への不安に押しつぶされそうな時も、変わらず花が咲き散る様子や、風が去っていく様子が描かれています。それでも、著者は「静かに立っていれば、それでいい」という、シンプルながら深いメッセージを届けています。
著者とイラストレーターのプロフィール
ファン・ギョンシンは、釜山生まれで延世大学の英文学科を卒業した後、数多くの著書を持つ作家です。代表作に『나는 하나의 레몬에서 시작되었다』や『그림 같은 세상』などがあり、韓国では多くの読者に愛されています。
一方、イラストを手掛けるキム・ウォンはソウル出身で、美大で西洋画を専攻した経歴を持っています。長年出版美術の分野で活躍し、フランスに留学した経験も生かして多様な表現を追求しています。
翻訳を担当した簗田順子は、北海道出身で数多くの翻訳書を手掛けており、彼女の語り口も本書の魅力を一層引き立てています。
書籍情報
- - 書名: 夜11時
- - 著者: ファン・ギョンシン
- - 発行日: 2025年11月7日
- - 判型: 四六変型
- - ページ数: 304ページ
- - 定価: 1,870円(税込)
- - 刊行: &books(辰巳出版)
このエッセイは、心の奥深くに響く言葉たちで構成されており、一度手にとって読んでみる価値があります。静かな夜、心に寄り添う一冊として、ぜひ読者にお勧めしたい内容です。
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