新たな試験基盤を提供するピカリングの最新シャーシ
ピカリング インターフェースが発表した新しい12スロットのLXI/USBモジュラー型シャーシ「60-107-001」は、電気テストと検証分野において新たな基準を打ち立てる製品です。このシャーシは、高いPXIスロット密度を持ちつつ、コストを抑えた設計が特徴的で、技術者の試験環境に革命をもたらします。
高いスロット密度を実現した設計
この新製品は、2Uというコンパクトなフォームファクタに12スロットのハイブリッド互換スロットを搭載しています。これにより、従来必要であったPXIコントローラや組み込みPCなしで、一般的なPCから直接制御が可能となり、試験/測定アプリケーションが以前よりも効率的に進められるようになりました。
ピカリングのシャーシ・プロダクト・マネージャーであるLee Huckle氏は、「このシャーシは、業界の中でも高いスロット密度を実現し、特にスペースが限られた環境に最適です」と語り、その独自の設計が市場のニーズに応えたものであることを強調しています。
システム設計の自由度を拡大
このシャーシは、エンジニアが高密度システムを構築するための自由度を高めています。そして、従来のPXIコントローラが不要なため、貴重なラックスペースを無駄にせず、最大限に活用することができます。実際に、標準のラックで2Uの高さに12スロットを備え、これまでの製品よりも20%以上高いスロット密度を実現しています。
さらに、横方向に空気を流す冷却システムを搭載しているため、一般的なラックマウント型シャーシとは異なり、1Uのスペースをエアフロー用に確保する必要がありません。この設計により、最大で4Uの高さに24基のモジュールを装備できるという利点があります。
簡単なメンテナンスと拡張性
新しい「60-107」は、電源や組み込みコントローラを現場で容易に交換できるスロットイン形式を採用しています。これにより、メンテナンスが簡単になり、将来的なアップグレードも容易になります。また、LANステータスやIPアドレス情報を分かりやすく表示できるOLEDディスプレイを備えており、操作性を向上させています。
時間効率の向上
試験の時間短縮とシステム遅延の軽減を図るため、本シャーシには多彩な機能が搭載されています。スキャン・リスト・シーケンスとトリガー機能を搭載した60-107-002モデルは、繰り返しスイッチングと測定を行うアプリケーションに最適です。これにより、効率的に試験を進めながら、総合的なパフォーマンスを向上させることが可能となります。
安心のサポート体制
ピカリング インターフェースでは、新製品に対して標準の3年保証を提供しており、長期的なサポートも行っています。顧客は、製品に対する安心感を持ちながら利用できることが保証されています。価格や供給に関する詳細な情報は、公式ウェブサイト(https://www.pickeringtest.com/ja-jp/)を通じて確認することができます。
ピカリング インターフェースについて
ピカリング インターフェースは、英国のクラクトン・オン・シーに本社を置き、電気テストや検証分野でのモジュラー型シグナル・スイッチングやセンサ・シミュレーションに取り組んでいます。業界で最も広範な製品を提供し、世界中のさまざまな電子機器業界に高い評価を得ています。詳細な製品情報やサービスについては、公式サイトをご覧ください。