神戸市垂水区「Dita Decoller海岸通」がグッドデザイン賞を受賞

2024年度グッドデザイン賞受賞！神戸に誕生した「Dita Decoller 海岸通」

大建興産株式会社が手掛けた集合住宅、「Dita Decoller 海岸通」が、2024年度のグッドデザイン賞に選出されました。
これは神戸市垂水区の賃貸集合住宅として初の受賞です。この賞は、日本のデザイン分野で高い評価を受けるもので、生活の質を向上させるためのデザインの力を称賛することを目的としています。

Dita Decoller 海岸通の魅力

「Dita Decoller 海岸通」は、神戸の自然環境と都市の利便性の両方を兼ね備えた場所に位置しています。北側には六甲山や五色塚古墳、南には瀬戸内海が広がり、美しい景色が周囲を取り囲みます。この住宅は、周辺環境を最大限に活かしながら、家と街との関係性を見直すことが求められています。

また、建物内には大小の庭や広場が配置され、居住者が自然を感じられるように設計されています。これにより、住民同士や近隣の人々との交流を促進し、地域に開かれた空間が創出されています。庭の手入れのためのワークショップも開催されており、住民が一緒に参加することでコミュニティの絆が深まります。

審査委員からの評価

受賞理由の一つとして、審査委員からは「共用空間が丁寧に扱われ、庭の散策を通じて住戸にアクセスできるデザインが非常に良い」との評価がありました。一つの建物が居住者の生活の一部となり、訪れる人々にも愉しさを提供しているという点が特に印象的であるとされました。

設計理念とデザインポイント

「Dita Decoller 海岸通」では、余白を大切にする設計が取り入れられており、建物自体を道路から約13メートル後退させることで、周辺との緩衝地となるスペースを設けています。これにより、住宅でありながらも地域環境と調和した空間が生み出されています。

内外の境界を曖昧にする共用部のデザインや、明石海峡大橋や砂浜の波打ち際からインスピレーションを受けたR形状のファサードは、建物に優雅な雰囲気をもたらしています。これにより、海からの風景を意識した南側と、シンプルかつ上品な北側の異なるファサードデザインが実現しました。

地域貢献と今後の展望

神戸市が進める「生まれ変わる海辺のまち」プロジェクトに呼応する形で、垂水駅周辺の公共施設の整備も進行中です。今後、「Dita Decoller 海岸通」はこのエリアの魅力を一層引き立てることでしょう。また、住民が自由に利用できるルーフバルコニーや駐車場は、交流の場としても機能します。

結局のところ、「Dita Decoller 海岸通」は、優れたデザインが地域コミュニティを育むモデルとなることを目指しています。その美しい外観だけでなく、利用する人々の生活や地域の文化を豊かにする住まいとして、多くの人々に愛される存在となることでしょう。大建興産株式会社が未来を見据えた住宅づくりに挑戦する姿勢に、今後も目が離せません。