元宇宙飛行士が杏林大学の特任教授に就任
元JAXA宇宙飛行士の古川聡氏が、2026年4月1日付で杏林大学医学部特任教授に就任しました。古川氏は入学式での特別講演を通じて新入生に自身の宇宙での体験を伝え、彼らの挑戦を鼓舞する姿勢を示しました。
特別講演でのメッセージ
入学式は2026年4月5日に行われ、古川氏は宇宙での生活や仕事についての動画を交えながら、貴重な体験を学生たちに語りました。その中で、「宇宙では当たり前と思っていた重力の概念が異なる」という体験を通じて、時には常識を疑うことも重要であると提起しました。さらに、「大学時代は多様な経験ができる貴重な時期です。視野を広げ、様々な挑戦をしてほしい」と新入生に向けてエールを送りました。
古川氏が提唱する「4つの力」
古川氏は、学生に身に付けてもらいたい「4つの力」について語っています。これらの力は、今後の学生生活や社会での活躍において欠かせない要素となるでしょう。
1.
学び続ける力
学びは学生時代に限らず、生涯を通じて継続する必要があります。自分に合った学び方を見つけることが大切です。
2.
自分で考える力
情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、筋道を立てて判断する能力が求められます。正解が不明瞭な状況でも、自分の言葉で理由を説明できることが重要です。
3.
チームで働く力
状況に応じてリーダーシップを発揮したり、周囲に従ったりする能力も重要です。相手を尊重し、意見の違いをオープンに議論することが求められます。
4.
レジリエンス
挑戦を続ける心を持ち、失敗から学び、成長していく力を養うことが必要です。
これら4つの力は、古川氏が医学部に所属することからも、医学だけでなく幅広い分野での学びを活かすための基盤とも言えます。今後は保健や人文社会科学系の学部をぜひ視野に入れて、多様な分野横断的な学びを推進していく意向を示しています。
古川聡氏の経歴
古川氏は、神奈川県横浜市に1976年生まれ、1989年に東京大学医学部を卒業し、その後学位を取得しました。1999年に宇宙飛行士候補に選ばれ、2011年には国際宇宙ステーションに長期滞在しました。過去の宇宙滞在時間は366日を超え、2023年から2024年にかけて再び宇宙へ飛ぶ予定です。
宇宙からの貴重な体験と洞察を持つ古川氏が、今後杏林大学でどのような教育を展開していくのかが、非常に楽しみでなりません。新入生は彼の指導のもとで、広い視野を持ち、新たな挑戦へと進んでいくことが期待されています。