マーベリックと読売IS、新聞折込広告で業務提携を発表～ビッグデータ活用で市場活性化へ～

マーベリックと読売IS、新聞折込広告市場に新風を吹き込む業務提携

近年、減少傾向にある新聞折込広告市場に、新たな活気をもたらす動きが出てきました。広告テクノロジー企業のマーベリック株式会社と、読売新聞グループ傘下の株式会社読売ISが業務提携を行い、ビッグデータ分析による革新的な新聞折込広告商品を開発・提供すると発表しました。

減少傾向の折込広告市場への挑戦

日本の広告市場において、新聞折込広告は長らく重要な役割を担ってきましたが、近年はデジタル広告の台頭などにより市場規模が縮小傾向にあります。マーベリックと読売ISは、この現状を打破するため、それぞれの強みを活かした戦略的提携に踏み切りました。

ビッグデータ活用による高度なターゲティング

今回の提携の最大のポイントは、両社の保有する膨大なデータを統合し、高度なターゲティングを実現することです。マーベリックは、DSP（Demand Side Platform）を活用した広告配信データ、読売ISは、長年の実績に基づくエリアマーケティングデータを保有しています。これらのデータを統合・分析することで、全国各地の居住者属性を詳細に推定し、より効果的な広告配信が可能になります。

新たな広告商品開発と市場活性化

具体的な取り組みとしては、地域や属性を細かくセグメントした、きめ細やかな新聞折込広告商品の開発・提供が挙げられます。これにより、広告主は、より効率的にターゲット層へアプローチできるようになり、広告効果の最大化が期待できます。また、読売ISの印刷・配布ネットワークを活用することで、スムーズな広告配信を実現します。

マーベリックと読売IS、それぞれの強み

マーベリックは、DSP開発やRTB（Real Time Bidding）インフラの導入支援など、広告テクノロジー分野で高い技術力を持つ企業です。一方、読売ISは、長年培ってきた新聞折込広告のノウハウと、全国規模の配布ネットワークを有しています。この両社の連携により、データ分析に基づいた高度な広告戦略と、確実な広告配信という、理想的なシナジー効果が期待できます。

今後の展開と期待

両社は、この業務提携を通じて、新聞折込広告市場の活性化に大きく貢献することを目指しています。今後、新たな広告商品の開発・拡充を進めるとともに、ビッグデータ解析技術を活用した、市場ニーズに対応した柔軟なサービス提供体制の構築にも取り組む予定です。この取り組みが、日本の広告市場全体に新たな活気をもたらし、デジタル時代における新聞折込広告の可能性を再定義するきっかけとなることが期待されます。

企業情報

マーベリック株式会社
本社所在地：東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル 3F
代表者：代表取締役社長美留町督
事業内容：DSPの開発・販売、RTBインフラの導入支援など
設立：2013年

株式会社読売IS
本社所在地：東京都中央区日本橋人形町3-9-1
代表者：代表取締役社長佐々木進
事業内容：新聞折込広告のトータルサービス提供、各種プロモーションの提案・実施など
設立：1976年