東京都練馬区、新たな地域貢献モデルの登場
株式会社ヤナリは、2025年8月1日、東京都練馬区の保谷駅前に「こどもまんぷく食堂」をオープンしました。この新しいこども食堂は、地域の子どもたちのための食事支援を行うため、調剤薬局と連携して運営されることが特徴です。これまでにないユニークなビジネスモデルが地域貢献の新たな形を提示しています。
薬局との連携が生む新たな支援の形
「こどもまんぷく食堂」では、ヤナリが運営する「まいにち薬局 こどもまんぷく店」に処方箋1枚を持参すると、その分の食材費が食堂運営に寄付される仕組みが導入されています。これにより、日常的な薬の受け取りが地域の子どもたちの食事を支えることにつながります。これは全国でも珍しい試みであり、薬局の存在が地域の子どもたちの支援につながることを目的としています。
このモデルにより、地域全体が子どもたちを見守る環境を構築し、「寄付」という行為が特別なものではなく、日常生活の延長線上で自然に行われることが期待されています。コスト負担をかけずに、地域住民が気軽に参加できる仕組みが、これからの地域貢献のスタンダードになるかもしれません。
こども食堂が抱える現状と課題
こども食堂は、近年の貧困問題や孤食の増加といった社会課題の解決を目指して全国で広がりを見せていますが、多くは助成金や寄付に依存して運営されています。そのため、運営が不安定で、ほとんどの食堂が月に1~2回の開催になっているのが現状です。
ヤナリは「こどもまんぷく食堂」を通じて、これらの課題に取り組み、安定した運営チャンスと食堂開催回数の拡大を図ります。
スタッフの熱い想いが支える「こどもまんぷく食堂」
「こどもまんぷく食堂」では、スタッフの熱意がその運営の中に色濃く反映されています。食堂リーダーの財津さんは、母親としての経験を活かし、子どもたちが自ら進んで訪れるような場所を目指しています。「もっと楽しく、身近で親しみやすい食堂になれば、親子が一緒に楽に日々を過ごせるのではないか」との思いが込められています。
また、シェフの米田さんは、自身の経験から「感謝の気持ちを持てる、心温まる食卓」を目指して日々料理を準備しています。家族が集う楽しい時間を提供し、食堂を通じて子どもたちにその大切さを伝えていく意気込みが伝わってきます。
未来を見据えた「こどもまんぷく食堂」の運営
現在、週4日(日・月・木・金)の午後に開催されるこの食堂では、3歳から小学生までの子どもが無料で食事を享受でき、付き添いの家族には500円で提供されています。この活動を通じて、こどもたちが健康で楽しい食事体験を享受し、健やかな心身の成長を促進することを目指しています。
地域全体が関わりを持ち、自然と子どもたちを支え合うための新しい仕組みとして「こどもまんぷく食堂」は今後も発展していくことでしょう。これは子どもたちの未来を支えるための第一歩です。
会社情報
所在地:神奈川県相模原市南区古淵2-16-15 マスカットビル1階
電話番号:043-305-4031
HP:
ヤナリ公式サイト
所在地:東京都練馬区南大泉3-29-15 リベラ大泉2F
無料対象:3歳〜小学生
電話番号:090-9516-5748
所在地:東京都西東京市東町3-14-27 いすずやビル 1階
電話番号:042-439-8680