坂ノ途中、スーパーマーケットへの出店を加速
環境に配慮した農業を目指す株式会社坂ノ途中(本社:京都市)が、全国のスーパーマーケットでの出店を進めています。農薬や化学肥料を一切使わずに栽培された新鮮な野菜を、デイリーカナート洛北阪急スクエア店などの店舗で販売。最近、デイリーカナートイズミヤ千本北大路店と千本中立売店で新たに出店し、合計10店舗への出店を達成しました。
坂ノ途中は、全国約400軒の生産者と提携し、年間500種類以上の新鮮な野菜を取り扱っています。すべての野菜は生産者と直接取引されるため、質の高い商品が顧客に迅速に届きます。また、2019年から始まったインショップ事業を通じて、自社ブランドの新鮮野菜を独自の店舗で提供。2022年からは、顧客の視覚に訴えるVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)を取り入れたコーナー作りを行い、その結果、売上は2年間でなんと約8倍に増加しました。
この成功を背景に、坂ノ途中は他のスーパーマーケットへの展開をさらに進め、環境に配慮した農業を広める活動を続けています。最近の環境問題への関心も後押しとなっており、オーガニック製品を扱うスーパーマーケットの需要は高まっています。農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」や、「オーガニックビレッジ宣言」を意識した取り組みが進行中です。現在、131の市町村が自治体としてオーガニック農業の取組みを宣言しており、坂ノ途中の取り組みもその流れに寄与しています。
坂ノ途中のインショップ事業リーダー、中川元斗さんは、同社のビジネスモデルに大きな可能性を見いだしています。彼の過去の経験から、消費者目線で魅力的な売り場を作り上げることが重要だと考えており、オーガニック野菜を「特別なもの」でなく、日常の選択肢の一つとして提供しています。旬の野菜や普段使いできる定番商品まで幅広く取り揃え、食生活を彩る役割を担っています。
今後も坂ノ途中は、他の地域や流通へのモデルケースとしての活用を目指して継続的に努力していく見込みです。エコで持続可能な農業の実践を通じて、より多くの人々に新鮮で健康的な食材を届けることを目指し、成長を続けます。
会社情報
- - 会社名: 株式会社坂ノ途中
- - 設立日: 2009年7月21日
- - 資本金: 50百万円
- - 代表者: 小野邦彦
- - 住所: 京都市南区上鳥羽高畠町56
- - ウェブサイト: 坂ノ途中
坂ノ途中は、これからも生産者と消費者をつなぐ架け橋として、環境に優しい農業の普及に努めていく所存です。