医療機関専用スマートフォン『メドコム』の進化
株式会社メドコムは、医療機関専用スマートフォン『メドコム』に新たに二要素認証機能を追加することを発表しました。これは2025年4月から導入される医療情報システムの安全管理に関するガイドラインに基づくもので、医療機関における情報のセキュリティ強化を目的としています。これにより、不正ログインやなりすまし行為が防がれ、安心して『メドコム』を利用できる環境が実現します。
背景
最近、医療機関をターゲットとしたサイバー攻撃が増加しており、ランサムウェアによる攻撃のニュースも相次いでいます。このような脅威に直面している中、2024年4月から施行される医師の働き方改革を受けて、医療界ではデジタル化の進展が急務とされています。しかし、その一方で医療情報セキュリティの対策も同じように強化される必要があります。特に、医療情報ガイドラインでは、二要素認証の導入が新規または更新される医療情報システムに対して求められています。
但し、現状では多くの医療機関がスマートフォンに対するセキュリティ対策に遅れをとっており、個人情報の漏洩や電子カルテの利用不能に伴う大きなリスクが潜んでいます。このような状況を改善するため、メドコムの二要素認証機能が重要な役割を果たすことになります。
新たな二要素認証機能
メドコムが提供する『メドコム』は、スマートフォンとアプリケーションが密接に連携した構造となっており、それを活かした二要素認証を新たに導入します。これにより、医療機関のニーズに即した形でのセキュリティ強化が図られます。特に2025年3月までに一部のAndroid端末での利用が可能となり、iOS端末に関しても同年内に対応が予定されています。
SSOの導入予定
さらに、メドコムはシングルサイオン(SSO)機能も展開する予定です。これにより、医療従事者は複数のアプリケーションに対して一度のログインでアクセスできるようになります。特に電子カルテやチャットアプリケーションとの連携を2025年内に開始する見込みです。医療機関向けにスマートフォン全体での二要素認証とSSOを実現するサービスは、日本初の試みとして注目されています。
企業のビジョン
メドコムは、「医療のICTプラットフォームを創り、医療をデジタル化する」というビジョンを掲げています。今後も医療機関での利用を促進し、医療情報ガイドラインに準拠したより安全な環境でサービスを提供してまいります。社内でのテクノロジー革新に取り組み、専門性を活かして医療界のインフラを整えていく姿勢を貫いていくことでしょう。
企業情報
最後に、株式会社メドコムの概要をお伝えします。2016年7月に設立され、本社は東京都港区に位置しており、代表取締役社長兼CEOは佐藤康行氏です。メドコムの公式ウェブサイトには最新情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
公式サイトはこちら
このような取り組みは、現代の医療において欠かせないものとなってきています。今後のメドコムの動向に注目が集まります。