シリア難民危機への緊急支援:ジャパン・プラットフォームが8団体と共に70万人超への越冬支援を開始

シリア難民危機への緊急支援:ジャパン・プラットフォームの取り組み



2012年、シリア内戦による難民の急増は、周辺国に深刻な人道危機をもたらしました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の予測では、2012年末までにシリアからの難民は71万人に達すると見込まれ、その多くは厳しい冬を迎えようとしていました。

この状況を受け、ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、加盟NGO8団体と連携し、緊急人道支援を行うことを決定。ヨルダン、トルコ、レバノン、イラクなど周辺国への支援を迅速に開始しました。

支援内容:命を守るための多角的なアプローチ



JPFと8団体は、シリア難民の命と健康を守るため、多様な支援活動を展開しています。

周辺国での支援

緊急物資の提供: 食料、毛布、テント、日用品といった緊急支援物資の配布を行い、難民の生命維持を最優先しました。
水と衛生支援: 衛生状態の悪化を防ぎ、感染症の拡大を防ぐための水と衛生設備の整備を行いました。
医療支援: 多くの難民が健康被害を受けていることから、医療チームによる治療や保健指導を実施しました。
子ども支援: 多くの子供たちが親を失ったり、トラウマを抱えているため、安全な環境を提供し、心理的ケアを行いました。
越冬支援: 冬の寒さから難民を守るため、防寒着や暖房器具などを配布しました。

シリア国内での支援

シリア国内の団体と連携し、避難民や被災者への支援も実施しました。ただし、安全性を考慮し、JPFが定める安全基準を厳守し、遠隔地からの管理も行われました。

ホストコミュニティへの支援

難民を受け入れている地域社会への負担軽減のため、衛生、教育、生計向上、越冬支援などの取り組みも行いました。

参加団体:8つのNGOが結束



この緊急支援には、以下の8つのNGOが参加し、それぞれの専門性を活かして活動しました。

特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR)
特定非営利活動法人アドラ・ジャパン(ADRA)
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン(CCP)
特定非営利活動法人ジェン(JEN)
特定非営利活動法人国境なき子どもたち(KnK)
公益社団法人日本国際民間協力会(NICCO)
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)
* 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

これらの団体は、長年の経験と専門知識を持ち、国際緊急支援において実績のある組織です。

支援金の使途と今後の展望



この緊急支援事業には、2億円の予算が計上されました。状況の変化によっては、予算の見直しが行われる可能性もありました。

JPFは、今後もシリア情勢を注視し、必要に応じて支援活動を継続、拡大していく予定です。

ジャパン・プラットフォームについて



ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、NGO、経済界、政府が連携した中間支援団体です。迅速かつ効率的な国際・国内緊急支援を目指し、多くのNGOをサポートしています。2000年の設立以来、多くの緊急人道支援を実施し、被災地支援においても重要な役割を果たしています。

このシリア難民支援は、JPFの国際協力への取り組みの一例です。人道危機に際して、迅速かつ効果的な支援を届けるための努力は、これからも続いていきます。

会社情報

会社名
特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム
住所
東京都千代田区麹町3-6-5 麹町GN安田ビル 4F
電話番号
03-6261-4750

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