VUILDが資金調達
2018-02-14 11:00:49
VUILD株式会社が1億円の資金調達、地域に広がるデジタル建築の未来
VUILD株式会社が目指す新たな建築の未来
VUILD株式会社は、地域のデジタル建築技術を普及させることで、誰もが「建築家や大工」になれる世界を目指しています。このたび、MistletoeとLIFULLからの1億円の資金調達に成功し、さらなる事業展開の加速を図ることとなりました。
新しい建築のかたち
VUILDは、昨年11月に事業をスタート。デジタル技術の導入を通じて、現代の高度に専門化した職種を新たに統合し、地域に密着した建築のあり方を模索しています。具体的には、日用品や家具、さらには建築物を、住民自身が必要な時に、必要な場所で制作できる仕組みを構築していくことが目的です。
Shopbotの導入
今回の資金調達を基に、VUILDは中山間地域に「Shopbot」を普及させる計画を立てています。Shopbotは、米国から輸入した高性能な木工機械で、450万円から500万円程度で購入可能です。この機械を導入することで、地域の住民が木製品を自ら製作できるようになり、地域経済の活性化につながります。
デザインツールと研修プログラムの開発
また、VUILDは誰でも容易に設計できる「デザインツール」の開発と、その使用法を学ぶための「研修プログラム」の実施も計画しています。これにより、建築やデザインに関する知識がない人でも、簡単にものづくりに取り組むことができる環境を整え、地域資源を活かした新たな雇用を創出することを目指します。
地域資源の活用と地方創生
VUILDの取り組みは、豊かな森林資源を活用した六次産業化を推進し、地方の空き家を改修する新たなビジネスモデルの構築にも寄与します。このような地域主導のビジネスが広がることで、地方創生に大きな影響を与えることが期待されています。
VUILDのビジョン
VUILDのビジョンは、デジタルファブリケーション技術を地域に分散し、経済活動を活性化することです。それにより、中央に依存しない「小さな経済圏」を築き、新しい水平分散型の建築産業を創造することを目指しています。災害時には、地域の持つ資源がレジリエントに機能する防災基盤としても活用されるでしょう。
経営者のプロフィール
代表取締役の秋吉浩気は、建築設計とデジタルファブリケーションの専門家です。1988年に大阪府で生まれ、芝浦工業大学で建築設計を学びました。その後、慶應義塾大学でソーシャルファブリケーションを専攻し、幅広いデザイン領域での経験を持っています。
今後の展望
VUILDは、2020年までに全国で100か所の拠点を開発し、地域住民が自らの手で生活に必要なものを作る環境を整えることを目指しています。これにより、より生き生きとした未来の暮らしを実現するための第一歩を踏み出しています。
会社情報
- 会社名
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VUILD株式会社
- 住所
- 神奈川県川崎市川崎区日進町3-4 unico1F-A
- 電話番号
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