TintriがKubernetes向けに高度なデータ管理を展開
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンが展開するTintriは、仮想環境向けのストレージ技術で知られる企業です。この度、同社はTintri VMstoreの高度なデータ管理機能をKubernetesに拡張することを正式に発表しました。これにより、クラウドネイティブアプリケーションの利用者に対しても、その「シンプルさ」と「インテリジェンス」を提供することが可能になります。
新たなデータ管理の特長
1. 高度な可視化機能
Tintriは、特有の技術であるETPH(Every Tintri Performance Histogram)を活用し、ストレージにおけるすべてのI/O要求のパフォーマンスデータをミリ秒単位でヒストグラム形式にまとめます。これにより、個別のコンテナごとの負荷を容易に可視化し、性能問題のボトルネックを迅速に特定し、ストレージコストを最適化できるのです。
2. 卓越した性能と自動最適化
Tintri VMstoreは、Kubernetes環境において業界最高水平の性能を提供します。AIと機械学習(ML)を駆使して自動品質保証(Auto QoS)機能が実現されており、ワークロードやアプリケーションに対して一貫した性能を保ちながら効率的な運用が可能となります。
3. 強力なデータ保護と迅速なリカバリ
Kubernetes環境においてTintriは高度なデータ保護機能と災害対策機能を持ち、効率的なスナップショットおよびクローン作成を通じて安全なデータ管理を実現します。この機能により、データのリカバリも迅速かつ確実に行えるようになります。
4. 開発環境のデータリフレッシュを簡素化
永続ボリューム単位のスナップショットにより、DevOpsチームは本番環境から開発環境へのデータリフレッシュや複製を迅速に行えるようになります。これにより、開発のスピードを大幅に向上させることができ、製品の市場投入までの時間を短縮します。
5. シンプルで統一された運用
Tintri VMstoreによるKubernetes向けデータ管理は、VMstore Cloud Native CSI(Container Storage Interface)ドライバーと、TintriのOSであるTxOSによって提供されます。これにより、仮想環境とコンテナ環境の両方に対してシンプルかつ強力な管理を実現します。
導入事例の紹介
Silicon Skyは、IaaS及びDRaaSのリーディングプロバイダーとして、同社のコンテナおよび仮想環境を支える基盤にTintriのプラットフォームを採用しました。CTOのTim Averill氏は「Tintriは、プライマリストレージからデータ保護まで、統合されたソリューションを提供し、Kubernetesの運用を簡素化してくれました」と述べています。
Tintriのビジョン
Tintri by DDNのシニア・バイスプレジデント、フィル・トリコビッチ氏は「我々の使命は、エンタープライズインフラ全体のデータ管理をシンプルにすることです。Kubernetesへのデータ管理機能の拡張により、利用者が複雑な管理に悩まず、可視性、制御、保護を強化する基盤を実現します」と語っています。
新機能に興味のある方へ
今後、Tintri VMstoreの先進機能をKubernetes環境に提供するVMstore CSIドライバーが、日本市場においても無償でサポートを開始します。詳細についてはTintriの公式サイトにてご確認ください。
Tintriの公式サイト
Tintriについて
TintriはDataDirect Networks(DDN)の完全子会社として企業向けにAIを活用したデータ管理ソリューションを提供しています。世界中の数千社がTintriの技術を活用し、管理負担の軽減に成功しています。日本においても、株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン Tintri事業部として製品の販売とサポートを行っています。さらなる詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。