相模原市の伝統行事「相模の大凧まつり」
神奈川県相模原市で行われる「相模の大凧まつり」は、約190年の歴史を有し、今やゴールデンウィークの恒例行事として多くの人に親しまれています。今年も5月4日(日・祝)、5日(月・祝)の2日間、相模川新磯地区河川敷の4つの会場で開催されます。
歴史と背景
この祭りは、天保年間(1830年頃)に始まりました。当初は個人的な理由で行われていた凧揚げが、次第に地域全体の祭りへと発展しました。凧揚げには、子どもの誕生を祝う意味や、豊作祈願、さらには若者の意志や希望が込められており、地域の伝統を次世代に伝えることが目的とされています。主要な大凧は、14.5メートル四方、約950キログラムの巨大なもので、80〜100人の協力が必要です。この壮大な凧が空に舞う姿は、まさに圧巻です。
今年の見どころ
今年のイベントでは、「喜翔(きしょう)」という題字が書かれた大凧が揚がります。この題字は、市内在住の川﨑晴美さんの提案によるもので、「米メジャーリーグ、ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手の活躍にちなんで、さらに彼が大空を翔ける姿を描いたものです」。
さらに、相模原市南区が誕生15周年を迎える今年は、南区独自の三間凧「南翔(なんしょう)」も登場します。この凧は、区民一体で明るい未来へ翔け上がるという願いが込められています。
開催概要
- 令和7年5月4日(日・祝) 午前10時から午後4時まで
- 令和7年5月5日(月・祝) 午前10時から午後4時まで
大凧揚げは風の状況によって実施されます
公共交通機関の利用を推奨します
1. 新戸会場(新戸スポーツ広場)
2. 勝坂会場(新戸スポーツ広場)
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小田急線「相武台前駅」から「磯部」行きバス(台06系統)、「相武台下駅」下車、徒歩15分
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JR相模線「相武台下駅」から徒歩15分
3. 下磯部会場(磯部頭首工下流)
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小田急線「相武台前駅」またはJR相模線「相武台下駅」から「磯部」行きバス(台06系統)、「新磯まちづくりセンター前」下車、徒歩10分
4. 上磯部会場(三段の滝下広場)
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JR相模線「下溝駅」から徒歩5分
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小田急線「相武台前駅」から「原当麻駅」行きバス(台14系統)、「下溝」下車、徒歩5分
- - 問い合わせ: 相模原市コールセンター 042-770-7777
写真コンテストも実施
今年の相模の大凧まつりでは、まつりの模様を撮影した写真を対象とした写真コンテストも行われます。入賞作品は7月以降に「相模の大凧センター」で展示予定です。ぜひこの機会に、素晴らしい瞬間を撮影して応募してみてはいかがでしょうか。
まとめ
このゴールデンウィークは、相模原市で行われる「相模の大凧まつり」に足を運び、地元の伝統行事を体感する絶好のチャンスです。家族や友人と一緒に、この素晴らしい伝統を楽しんでください。