新たな防犯の形、駆けつけホームセキュリティの登場
積水ハウス株式会社は、2023年12月13日より「駆けつけホームセキュリティ」のサービスを開始することを発表しました。このサービスは、株式会社博報堂との連携により、ビッグデータをもとにしたAI解析技術を活用し、在宅時の住まい手の行動や家の状態を可視化し、それに基づいて防犯に関する行動習慣を把握・反映させるものです。これまでにない形の防犯サービスとして、特に注目を集めています。
生活行動の可視化と行動習慣の分析
このサービスは、スマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch」を利用しており、これまでに4,100以上の家庭でサービスが提供されてきました。その中で、生活ログから犯罪の潜在要因をAIで解析することが可能となり、生活者の意識と実際の行動との間に見られる「つもりギャップ」に注目が集まっています。このギャップを理解することが、効果的な防犯対策の実現に寄与します。
AIによる活動予測
新しい防犯サービスでは、住まい手の行動習慣をもとに、住まいの安全状況や家族の在・不在を高精度で予測できるようになっています。この技術により、生活者は自分自身の防犯意識を再認識し、定期的な行動改善が促されます。住まい手の行動が可視化されることによって、日常生活での防犯活動が促され、「アプリによるアドバイス」によって生活の安全性を高めることが期待されています。
防犯以外のテーマに向けた新たな展開
積水ハウスは今後、防犯以外のテーマにもサービスの拡充を検討しているとのこと。さまざまなデータを活用し、より豊かな暮らしを実現するための「暮らし解析プラットフォーム」を通じて、無形資産の価値を蓄積するサービスの提供を目指しています。これにより、生活の質の向上や、顧客満足度の向上を図る予定です。
駆けつけホームセキュリティの特徴
駆けつけホームセキュリティは、プラットフォームハウス タッチのセンサーが異常を感知すると、ALSOKに自動通報が行われます。さらに、ガードマンが必要に応じて現場に駆けつけ、安心感を与えます。専用設備が不要なため、初期費用を抑えてサービスを利用できる点も魅力です。住まい手はアプリを通じて警備状況を確認できるため、外出時でも安心して生活できます。
充実したサポート体制で安心の暮らしを
この新サービスは、家族構成や生活スタイルに応じたアドバイスもアプリで受けられるため、日々の防犯意識を高める手助けが期待できます。また、AI解析に基づく生活モーメントのデータを利用することで、住まい手に特化したサービスの開発も進めています。今後も積水ハウスは、ITリテラシーに左右されない安心できるライフスタイルの提供を目指していくとのことです。
さいごに
「駆けつけホームセキュリティ」の発表は、私たちの暮らしをより安心・安全なものにする新たな試みとして注目されます。先進的な技術を融合させ、住まい手の安全を守るこのサービスが、多くの家庭において新しい防犯の形を提示することが期待されています。